切手の目、切手の鼻、切手の口。顔が切手で出来ているから「きっておとこ」。きっておとこが大活躍する絵本です。
庭で切手をばらまくと、切手は蝶々になりました。帽子から切手の小鳥も飛び出します。街へ繰り出せば、切手は建物の窓になりました。切手は何にでもなれるのです。
圧巻は、空も地面も太陽も、全部切手になったページでしょう。切手を使ったマジックを見ているようです。お家でも集まった切手で遊んでみてください。
電子メールやSNS(ソーシャル・ネットワーク・システム)が使いやすくなって、郵便切手の出番は少なくなりました。小さな紙切れに過ぎない切手ですが、そこには味わい豊かな世界が描かれています。あらためて切手の魅力を再発見しました。
きっておとこ(こどものとも年中向き2017年9月号)
殿内真帆 さく
福音館書店
2017年9月1日発行
本体389円+税
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