ネコヅメのよる
WAVE出版
本体1400円+税
町田尚子
「ネコだけがしっている、ネコヅメのよるのおはなし」です。表紙には自分の手の爪をベロリの舐める猫の姿。その迫力にたじろぎます。勇気を出して本を開きましょう。
古そうな家の中。猫はそのときが来る気配を感じます。「おや?」「あれ?」「もしかして…」とつぶやきながら、やがてその夜、「まちがいない」「こんやだ」と確信に至ります。
窓から家を出る猫。「いそげ、いそげ」とつぶやく。あっちからこっちから、猫が集まります。たくさんの猫たちが、息を潜めてそのときを待ちます。夜空をおおった雲が風に流されたとき、待ちに待ったものが顔を出します。
かわいらしい猫の絵本とは趣きが異なります。でも、緻密に描かれた猫たちは表情の変化が面白く、どれも魅力的。グイグイ引き込まれてしまいます。それにしても、猫の世界は人間が知らないことばかりですね。
かわいらしい猫の絵本とは趣きが異なります。でも、緻密に描かれた猫たちは表情の変化が面白く、どれも魅力的。グイグイ引き込まれてしまいます。それにしても、猫の世界は人間が知らないことばかりですね。
0 件のコメント:
コメントを投稿