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絵本・児童書の専門書店です。小さいカフェもあります。

絵本と楽しいひとときを過ごしましょう。素敵な絵本をご紹介します。大切な人とご一緒に、あるいはお一人でも。あなたにぴったりの絵本が見つかりますように!

2020年10月10日土曜日

【本の紹介】かもつれっしゃがゆく(かがくのとも2020年11月号)




 貨物列車が紅葉の住宅地を走る印象的な絵が表紙を飾ります。貨物列車のようすを丹念に描いた絵本です。

 扉のページの「ピィー。けいてきを ならして れっしゃが やってきます」という文章からお話が始まります。付録にある「作者のことば」によると、作者は貨物列車の汽笛に強く心を揺さぶられたようです。

 感傷的な汽笛の音は、作者に郷愁の念を呼び覚ますことになりました。作者は、ただの鉄の塊に過ぎない貨物列車に人間臭い魅力を感じ始め、深い愛情を注ぐようになります。その愛情からこの絵本が生まれました。

 丁寧に描き込まれた絵から、普段は見ることのない貨物列車の行動がよく分かり、興味深く読み進めることができます。今日も日本中を走り回る貨物列車に想いを馳せ、凝り固まった心を開放したいと思います。(店主)


かもつれっしゃがゆく(かがくのとも2020年11月号)

みねおみつ さく


福音館書店

2020年11月1日発行

本体400円+税

2020年10月9日金曜日

【本の紹介】イワンカとマリイカ ブルガリアの昔話(こどものとも2020年11月号)




 ブルガリアの昔話の絵本です。二人の対照的な女の子が、対照的な結末を迎えるお話です。柔らかいタッチの絵が読む人を昔話の世界に引き込みます。

 マリイカは一人ぼっちの女の子。両親を亡くし、お金持ちのお屋敷で働いています。イワンカはそのお屋敷の娘。ふかふかのベッドで寝て、焼き立てのパンを食べています。マリイカは朝から晩まで一生懸命働きますが、こぼれたパンくずしか与えられませんでした。

 ある日、マリイカはそんなお屋敷から逃げ出します。そして、森で熊と出会います。やさしいマリイカは熊から金貨がぎっしり入った壺をもらいました。怠け者で、いじわるなイワンカも森に行って熊から壺を手に入れます。でも、そこに入っていたのは…。

 付録の「編集部だより」は、このお話の面白いところはマリイカがイワンカたちのお屋敷に戻らず独り立ちするところと指摘しています。マリイカは熊からもたった金貨を自分だけのための使うのではなく、困っている人や貧しい人たちを助けながら楽しく暮らし始めるのです。(店主)


イワンカとマリイカ(こどものとも2020年11月号)

八百板洋子 再話

大畑生野 絵


福音館書店

2020年11月1日発行

本体400円+税


2020年10月7日水曜日

【本の紹介】ふくろう ほ、ほう(こどものとも0.1.2. 2020年11月号)



 2羽の子どものふくろうと一緒に遊べる絵本です。ふくろうのかわいい仕草に誰もが微笑んでしまいそうです。

 木の枝に2羽のふくろうがニコニコ顔で並んでいます。「ほう ほう」「ほう ほ、ほう」と鳴いて楽しそう。

 左のふくろうが「くるっ ほう」と首を回しました。すると、右のふくろうも「くるっ ほう」。ふくろうは自由に首を回して私たちをびっくりさせます。

 やがて大きなふくろうが現れます。おかあさんでしょうか。エサもらって2羽のをふくろうは大喜び。ふくろうの一家と幸せな気分になれます。(店主)


ふくろう ほ、ほう(こどものとも0.1.2. 2020年11月号)

飯野和好 さく


福音館書店

2020年11月1日発行

本体400円+税

2020年10月6日火曜日

【本の紹介】「母の友」2020年11月号



 今年は家族揃って家で過ごす時間が増えたのかもしれません。子どもたちと一緒にお話を楽しみませんか。「母の友」11月号は特別企画として「こどもに聞かせる一日一話」をお届けします。

 短い童話を一挙に30話掲載しています。身近にいる大人が生の声で語りかけるひとときは、子どもにとって忘れられない思い出になります。子どもと素敵な時間を共有するよい機会にしてください。

 もう一つの特別企画は「おとなが読みたい 14人のおすすめ14冊」。作家、絵本作家、写真家、詩人、漫画家など、バラエティに富んだ14人がお勧めする本は知らない作品ばかり。刺激的です。

 本が読みたくなる「母の友」11月号。どうぞお手に取ってご覧ください。(店主)


「母の友」2020年11月号


福音館書店

2020年11月1日発行

本体527円+税

2020年10月3日土曜日

リニューアルしたセレクト絵本の棚です!


 くわのみ書房では絵本の読み聞かせの活動をされているユニット、《えほんの木》のお二人にお勧め絵本の棚をつくっていただいています。10月にリニューアルしたセレクト絵本の棚をお楽しみください。

 大人を対象にした絵本の読み聞かせなどを行っている《えほんの木》は宮本由佳理さんと藤岡美保さんの二人組ユニット。「えほんの木セレクト」として選んだ10冊の絵本をまとめて紹介しています。

 今回は「植物」をテーマに棚をつくっていただきました。美しい絵本の数々をお楽しみください。

 この企画はお二人によるポップも楽しんでいただけます。どうぞ店内でじっくりご覧ください。(店主)

【本の紹介】せんそうがやってきた日




 希望があれば、一歩一歩進むことができます。「せんそう」がやってきても、それを押し返しながら前に進むのです。誰もが希望を持って生きていけることを教えてくれる絵本です。

 家族で朝ごはんを食べている場面からお話が始まります。何も変わることのない一日。おかあさんは子どもの鼻にキスをして、子どもは学校に行きます。学校でお昼ご飯を食べたあとに「せんそう」がやってきました。

 遠くからヒューンと音が聞こえてきたと思ったら、突然雷のような音が轟きます。そして、煙と火と大きな音に飲み込まれます。子どもの家があったはずの場所は黒い穴になっていました。子どもはひとりぼっちになりました。

 子どもは「せんそう」から逃げようとします。でも、「せんそう」はどこまでも子どもを追いかけてきます。椅子がないといわれ、子どもは学校に入れてもらえません。毛布にくるまるしかない子どもに、別の子どもが椅子を持ってきてくれました。「せんそう」でひとりぼっちになった子どものみんなに椅子を持ってきてくれたのです。椅子が並ぶ道を、、子どもたちは「せんそう」を押し返しながら一歩一歩進みます。(店主)


せんそうがやってきた日

ニコラ・デイビス 作

レベッカ・コップ 絵

長友恵子 訳


鈴木出版

2020年6月15日発行

本体1500円+税


2020年10月1日木曜日

【本の紹介】かわいいことりちゃん

(表紙画像は作者からご提供いただきました)



 小鳥のオカメインコを愛情たっぷりに描いた絵本です。オカメインコの名前は「ことりちゃん」。表情を上手に捉えた絵から、心の通い合いが伝わってきます。

 卵から生まれたばかりの小鳥の雛は、とても頼りなげな姿をしています。大切に育てると、人に慣れて手乗りの小鳥になります。ことりちゃんもご飯をいっぱい食べて、すくすくと育ちました。

 シンプルな色使いながら、リアリティを感じさせる絵です。ことりちゃんをよく観察して描いたのでしょう。表情や動作が生き生きと描かれています。この絵本は2020年のイタリア・ボローニャ国際絵本原画展で入選を果たしました。

 ペットとの交流は人の心を豊かにします。命の大切さを知るきっかけにもなると思います。(店主)


かわいいことりちゃん

作 コナツマキコ

絵 コナツコウイチ


ことりちゃん(発行)

ニジノ絵本屋(発売)

2020年8月22日発行

本体1500円+税

【本の紹介】いま、日本は戦争をしているー太平洋戦争のときの子どもたちー

 日本はこれまで多くの戦争を経験しています。とくに1941年12月から始まった太平洋戦争で日本は壊滅的な状況に陥り、その敗戦をきっかけに、日本は戦争をしない平和国家を目指すことにしました。  この絵本は「いま、日本は戦争をしている」ことを伝える絵本です。作者は、太平洋戦争のときに...