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絵本・児童書の専門書店です。小さいカフェもあります。

絵本と楽しいひとときを過ごしましょう。素敵な絵本をご紹介します。大切な人とご一緒に、あるいはお一人でも。あなたにぴったりの絵本が見つかりますように!

2017年12月29日金曜日

【本の紹介】空の王さま



 孤独な少年がハトを通じておじいさんと交流し、やがて自分の存在を確かめていく物語です。少年のふるさとはイタリア。「お日さまが明るくて、噴水がたくさんあって、おばあちゃんの店のバニラアイスのにおいがしていた」ところです。今、少年が住む町は、煙が立ち上り、金属のやぐらがガチャガチャ音を立て、羊のスープと石炭の粉のにおいがするところ。イギリスのどこかの町でしょうか。みんな、「ぼくの知らないことば」で話しています。少年は、自分がよそ者であることを実感します。
 ふるさとを思い出させてくれるのは、お隣のエバンスさんのハトだけです。ローマのサンピエトロ広場を気取って歩くハトみたいに「クークー」鳴いています。エバンスさんは長く鉱山で働いていたおじいさん。飼っているハトをレースに出しています。エバンスさんは1羽のハトを少年の手に乗せ、「名前をつけてごらん」と話します。少年は「レ・デル・チエーロ」と名付けます。イタリア語で「空の王さま」という意味です。レ・デル・チエーロは少年のハトになりました。
 レ・デル・チエーロはレースに出場し、イタリアのローマまで運ばれることになりました。1600キロメートルの長距離レースです。少年は自分のふるさとから帰るハトを待ちます。少年の「空の王さま」は無事帰ってくることができるのでしょうか。
 絵を描いたのは「ローラとつくるあなたのせかい」(BL出版)で2015年ブラティス世界絵本原画展(BIB2015)グランプリを受賞したローラ・カーリンです。柔らかいタッチで深みのある絵が、みる人を絵本の世界に引き込みます。私は子どものころ、ハトを飼ってレースに出したこともあり、懐かしく思い出しながら読みました。自分のハトが北海道から帰ってきたときはとてもうれしかったなあ。(店主)

空の王さま
ニコラ・デイビス/文
ローラ・カーリン/絵
さくまゆみこ/訳

BL出版
本体1600円+税
2017年11月1日発行

2017年12月28日木曜日

「母の友」2018年2月号が入荷しました!



 「母の友」2018年2月号は「おやつのギ・モ・ン」が特集テーマです。悩みがつきない子どものおやつについて考えてみましょう。
 小さい子どもは胃が小さくて、1日3回の食事では必要な栄養を取り切れないそうです。子どもがおやつを必要とするのは、食事では足りない栄養素を補う「第4の食事」や「捕食」になるからです。
 管理栄養士の牧野直子さんが「おやつの基本 Q&A編」で、子どものおやつで気をつけることをわかりやすく解説しています。おやつの疑問をが解消すれば、おやつの時間がよりいっそう楽しくなります。牧野さんによる手作りおやつのレシピも掲載されています。
 そのほか、連載記事の「本屋さんに行こう」では岡山県倉敷市の蟲文庫を紹介しています。ここは倉敷の美観地区にある古本屋さんで、倉敷を旅行した際に行ったことがあり、懐かしい思い出の本屋さんです。小さいながら個性的で楽しいお店でした。今号も内容は盛りだくさん。どうぞお手に取ってご覧ください。(店主)

2017年12月27日水曜日

暮しの手帖91号が入荷しました!



 「暮しの手帖91号」(暮しの手帖社)が入荷しました。児童文学者の松岡享子さんが登場する記事がありました。松岡さんが今、夢中になっているのは雪のブローチを作ることだそうです。たくさん作り、チャリティバザーに出品します。
 松岡さんは児童文学の翻訳者であり、作家であり、そして東京子ども図書館の創設メンバーのお一人でもあります。アメリカに留学し、その後、同地の図書館に勤めます。帰国後も図書館に勤め、やがて家庭文庫を開き、東京子ども図書館の開設に携わります。
 この図書館は、松岡さんや、やはり児童文学者として著名な石井桃子さんらが協力して設立しました。運営費は出版した本の売り上げや寄付、そして手作り品のバザーの売り上げで賄われています。手作り品は古着などを材料にしています。ただ、青など色の濃い布地はなかなか使い道が見つからなかったそうです。そこでひらめいたのがブローチです。青地に白い糸で雪の刺繍を施せば、かわいい雪のブローチができあがります。
 松岡さんたちは東日本大震災の被災地の復興支援活動を続けています。雪のブローチの売り上げは、子どもたちに手渡す本を購入する費用に使われているそうです。そのほか、童話の「くまの子ウーフ」などを書いた神沢利子さんのお話が「あの時のわたし」という記事にまとめられ、その後編が掲載されています。今号も盛りだくさんの内容です。どうぞ手に取ってご覧ください。(店主)

2017年12月24日日曜日

「この本読んで!」第65号が入荷しています!




 絵本情報誌の「この本読んで!第65号(出版文化産業振興財団)が入荷しています。特集のテーマは「『ちいさいおうち』のヴァージニア・リー・バートンの世界」です。バートンは「ちいさいおうち」をはじめ、「せいめいのれきし」「いたずらきかんしゃ ちゅうちゅう」「はたらきもののじょせつしゃ けいてぃ」などのすばらしい絵本をたくさん生み出しました。テキストデザイナーとしても活躍し、アメリカで20世紀の新しい女性像を具現化した一人です。今号では幅広く活動したバートンの生涯と作品を紹介します。2017年6月から8月までに発売された新刊絵本の中から、読み聞かせにもお勧めの100冊を選んで紹介しています。どうぞお手に取ってご覧ください。(店主)

2017年12月23日土曜日

ビブリオパドルに参加しました!



 今月もビブリオパドルに参加しました。20日の夜、東京都国分寺市の絵本・児童書専門店「おばあさんの知恵袋」に絵本好きが集まりました。
 参加者は自分のお気に入りの絵本を紹介します。他の人の話を聞くだけの参加でも構いません。今回の参加者は6人でした。夕食付きです。今回はクリスマス前ということでワインもいただきました。
 私が紹介した絵本は「くるみのなかには」(講談社)。この絵本はくわのみ書房のブログやフェイスブックでも紹介しています。くるみの中に秘められた不思議な世界を描きます。くるみは知らない街にも通じていました。空想の世界の広がりを楽しみます。
 そのほか今回取り上げられた絵本は、「やまのおふろやさん」(ひさかたチャイルド)、「トトンぎつね」(フェリシモ出版)、「どんまい!こめごろう」(好学社)、「PARIS up, up and Away」(Thames & Hudson)、「なつみはなんにでもなれる」(PHP研究所)の5冊。個性的な絵本がそろい、たくさん刺激を受けた集まりでした。(店主)

2017年12月22日金曜日

【本の紹介】わたしたちのたねまき



 庭に種をまく人たちがいます。野菜の種です。いろいろな野菜を育て、収穫します。
 でも、私たちの地球では、もっと広い庭にたくさんの種がまかれてきました。さて、どんな種まきがあるのでしょう。この絵本が教えてくれます。
 風は植物の種を遠くまで吹き飛ばします。太陽の光が種の入ったさやを乾かすと「パチン!」と弾けて種が飛んでいきます。雨が降れば、土の上の種は流されて別の場所へ運ばれていきます。鳥や動物たち、そして人間も知らないうちに種をいろいろなところに運んでいます。これが「わたしたちのたねまき」です。
 やさしい色合いの絵から、やわらかな光と草の匂いを感じることができます。命を育むあたたかさがあります。種は地球の環境や動物たちに助けてもらいながら命をつないでいます。命と命がつながる意味を、あらためて考えてみるきっかけになりそうな絵本です。(店主)

わたしたちのたねまき
キャスリン・O・ガルブレイス 作
ウェンディ・アンダスン・ハルパリン 絵
梨木香歩 訳

のら書店
本体1600円+税
2017年10月10日発行

2017年12月21日木曜日

【本の紹介】おもち(こどものとも年少版2018年1月号)



 おもちの絵本です。とても美味しそうです。火鉢でおもちが焼けるまでのプロセスを丁寧に描きます。もちろん、焼きあがったおもちはいただきます。読み終えた後、誰もがきっと、おもちが食べたくなることでしょう。
 おもちを焼くとき、必ずドラマがあります。焦げ目がついてぱりぱりしたおもちの表面がパリッと割れて、中からぷうっと膨らみます。どんなふうに割れて、どんなふうに膨らむか、予測できないところが面白い。
 絵は木版画です。色調は穏やかで、やさしい肌触りを感じさせます。木版画の特長を生かした繊細な表現で、見る人を惹きつけます。
 火鉢を使うと、おもちが焼けるまでのようすがよくわかります。でも、実際に火鉢を使っている家は少なくなりました。何を使って焼いても、おもちは美味しいものです。もうすぐお正月。おもちをたくさん楽しみましょう。(店主)

おもち(こどものとも年少版2018年1月号)
彦坂有紀 もりといずみ さく

福音館書店
2018年1月1日発行
本体389円+税

【本の紹介】僕への小さな旅

 小さな旅の絵本です。子どものころに暮らした海辺の町に帰る旅です。青い空と海の水平線が鮮やかに描かれています。  夏休みを過ごした古い洋館は、おばあさんの家でした。屋根裏の部屋に残されたおもちゃ箱の中に見つけた赤いボタンは、くまのぬいぐるみのチョッキについていたもの。くまの「モル...