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絵本・児童書の専門書店です。小さいカフェもあります。

絵本と楽しいひとときを過ごしましょう。素敵な絵本をご紹介します。大切な人とご一緒に、あるいはお一人でも。あなたにぴったりの絵本が見つかりますように!

2017年11月9日木曜日

「母の友」2017年12月号が入荷しました!



 「母の友」2017年12月号の特集は「劇をするのはなぜだろう?」です。子どもは保育園や幼稚園などでよく劇をします。大人も観劇が好きな人は少なくありません。人はなぜ劇をするようになったのか。この特集を通じて考えてみましょう。
 子どもたちは年末のお楽しみ会などで劇を演じることがあるでしょう。おさなご保育園理事長などを務める徳永満理さんは保育現場の劇についてお話されています。劇を子どもの成長に応じて整理する考え方はとても分かりやすく、子どもに接するときの参考になりそうです。
 劇作家の平田オリザさんは人が劇をする理由について解説しています。諸説あるようですが、平田さんは、そもそもの発端は「伝える」ためと言っています。共同体としての記憶を伝えるため、劇が生まれ、それが洗練されていったと言います。平田さんのお話は「民主主義を支えるのは劇だ」というところまで広がります。
 今年は久しぶりに劇を観ることができました。小さい劇場で役者の息遣いを身近に感じ、とても楽しめました。この特集をきっかけに、劇場に行く機会をもっと増やそうと思います。(店主)

2017年11月8日水曜日

【本の紹介】てをつなぐ



 手がどんどんつながっていきます。最初に「ぼく」が「かあさん」と手をつなぎます。かあさんは「いもうと」と手をつなぎ、いもうとは「とうさん」とつながります。
 とうさんは誰と手をつないでいるのでしょう。ページをめくってみると「おばあちゃん」でした。おばあちゃんと手をつなぐ「おじいちゃん」は「しんぶんやさん」と、しんぶんやさんは「おまわりさん」と手をつなぎます。おや、次はオレンジ色の手袋をしています。いったい誰でしょう。またページをめくって見てみましょう。
 人はいろいろな人とつながって生きています。日本の中だけでつながっているのではありません。外国の人ともつながっています。数え切れないほどの人と人が描かれたページに目を見張ります。
 人間だけではありません。動物たちともつながっていることを忘れてはいけません。みんな、それぞれ形が違う。でも、地球の上に生きているのは一緒です。この絵本は、そう高らかにうたいます。(店主)

てをつなぐ
鈴木まもる

金の星社
本体1300円+税
2017年8月発行

2017年11月5日日曜日

【おすすめの1冊】しきぶとんさん かけぶとんさん まくらさん



 子どもは夜、寝るとき、あれこれいろいろ不安になります。そこで、敷布団、掛け布団、そして枕に「あさまで よろしくおねがいします」と頼みごとをします。何をお願いするのでしょう。
 敷布団には、おしっこが夜中に出たがったりないようにお願いします。掛け布団には、手と足を先の先まであたためてもらえるように頼みます。そして、枕には、おっかない夢を見ませんようにとお願いします。
 みんな「おれにまかせろ」といって、とても頼もしい。子どもも安心して眠れたようです。最後にお礼も、きちんと忘れずに言えました。
 おやすみ前にいかがでしょう。絵のとぼけた味がとても楽しい。リズミカルな文章は歌になりそうです。実際、歌になっていました。フォークシンガーの中川五郎さんが曲をつけて歌っています。「どうぞ裸になってください」というアルバムで聴くことができます。(店主)

しきぶとんさん かけぶとんさん まくらさん
高野文子 作・絵

福音館書店
本体900円+税
2014年2月10日発行

2017年11月4日土曜日

【本の紹介】うし



 扉のページに牛がいます。何の変哲も無い、普通の牛です。白黒の斑模様です。後ろを向いています。
 ページをめくると、牛は後ろを振り返りました。なぜ、振り返ったのかは分かりません。またページをめくります。
 すると、牛がいました。同じような白黒の斑模様の牛です。さらにページをめくります。その後ろの牛も、後ろを振り返りました。理由は分かりません。するとまた、牛がいたのです。
 こうして、どこまでも牛が続きます。呆れ返るほど、牛がいます。最後に牛どもはいやになって一言発します。何と言ったか。それは絵本を読んでのお楽しみ。ナンセンス絵本の傑作です。(店主)

うし
内田麟太郎/詩
高畠純/絵

アリス館
本体1300円+税
2017年7月25日発行

2017年11月3日金曜日

「モンキー」vol.13 が入荷しています!




 文芸誌の「モンキー」voi.13 が入荷しています。特集のテーマは「食の一ダース 考える糧」。11人の作家による短編小説が集められています。一ダースに一つ足りない分は、これらの小説に登場する食べ物へのコメントで補いました。編集人のことばによると、美味しそうとはいいがたい話の方が、美味しそうな話より多数を占めているとか。ただ、どれも「いい味を出している」とそうです。どうぞ読み比べてみてください。本誌の編集人は翻訳家の柴田元幸氏です。柴田氏による「日本翻訳史 明治編」の後半も掲載されています。また、2016年のノーベル文学賞を受賞したボブ・ディランの受賞講演の翻訳も掲載されています。

2017年11月2日木曜日

【本の紹介】「いる」じゃん



 詩と絵で構成された絵本です。詩の言葉がストレートに、読む人の心に刺さります。絵は色彩を抑えてた描かれていますが、あたたかみが伝わってきます。
 詩は「だれかいるかー」という問いかけから始まります。一人ぼっちだった「地球」は、寂しくて仲間が欲しくなり、たくさんの仲間を生み出し賑やかになったといいます。「ぼく」も地球の真似をして仲間を見つけに行くのです。
 詩は、「いる」じゃん、で終わります。仲間はいっぱい、いるのです。この絵本は生を肯定し、今日も元気に生きていけるようにエールを送っていると思います。
 詩人・童話作家のくどうなおこが詩を書き、漫画家の松本大洋が絵を描きました。お二人は母子であり、親子による共作です。2017年11月3日から26日まで、松本大洋『「いる」じゃん』原画展が東京港区の Rainy Day Bookstore & Cafe で開催されています(http://www.switch-store.net/hpgen/HPB/entries/290.html を参照)。(店主)

「いる」じゃん
くどうなおこ 作
松本大洋 絵

スイッチ・パブリッシング
本体1600円+税
2017年7月7日発行

2017年11月1日水曜日

【本の紹介】詩ってなあに?



 作者はアメリカ人です。たぶんアメリカでは、詩は決して気取った存在ではなく、普通の人々も身近に親しんでいるのだろうと思います。詩の朗読会なども、街中でよく行われているようです。
 この絵本でもダニエルが、よく行く公園で「詩のはっぴょうかい」を知らせるポスターを見つけます。この公園が会場で、参加者を募集しています。でも、まだ子どものダニエルは「詩」が何だかわかりません。ダニエルは友だちに教えてもらおうとします。
 いろいろな答えが返ってきます。例えば、クモは「あさつゆの きらめき のこと」と言いました。ハイイロリスは「おちばの かそこそと なる おと」、シマリスは「ふるい いしの かべに、まどが たくさん ついている おうちのこと」と言っています。さて、詩って一体何でしょう。
 コラージュも使った深みのある絵が、私たちを詩の世界に導きます。あらためて詩とは何なのか、ダニエルと一緒に考えましょう。「はっぴょうかい」に参加したダニエルは、自分の答えを見つけたようです。(店主)

詩ってなあに?
ミーシャ・アーチャー
石津ちひろ 訳

BL出版
本体1500円+税
2017年6月20日発行

【本の紹介】僕への小さな旅

 小さな旅の絵本です。子どものころに暮らした海辺の町に帰る旅です。青い空と海の水平線が鮮やかに描かれています。  夏休みを過ごした古い洋館は、おばあさんの家でした。屋根裏の部屋に残されたおもちゃ箱の中に見つけた赤いボタンは、くまのぬいぐるみのチョッキについていたもの。くまの「モル...