夕焼けに思いを馳せる絵本です。夕焼けの美しさに心を躍らせるときは、誰にでも訪れます。
夕焼けに色づいた空と人々が暮らす空間を描いた絵が連なります。私たちの身近にある空間ですが、夕焼けを通して無限の広がりが感じられます。
その無限の広がりに、さまざまなものが溶けていきます。それは笑い声、ギラギラした汗、一人ぼっちの膨れっ面、アルバムの思い出、目からこぼれた涙、などなど。「きょういちにちの よろこびと かなしみが、ひとすじの ひかりと なって、そらに とろとろ とけていく」
やがて静かな夜を迎えます。どこからか、「ゆっくり おやすみ」という声が聞こえてきます。(店主)
ゆうやけにとけていく
ザ・キャビンカンパニー
小学館
2023年7月18日発行
定価:[本体1,700円]+税
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