その豆腐店は岩手県の山の中にあります。90歳を超えた豆腐屋さんは、70歳になってから店を始めました。
一晩、水にふやかした大豆を、石臼で挽きます。豆腐屋さんは石臼のことを「ひき石」と呼んでいます。
2升5合の大豆から24丁のお豆腐が作れるそうです。すべて手作りの豆腐です。「ひき石で作る豆腐にこだわり、山の水を使い、薪の火加減で、昔と同じ味を今に残した」
誰もいない山奥で、一人で豆腐店を営む人がいます。お客さんが一人も来なくても、ひき石を回し続けます。その人の暮らし方に惹かれ、この写真絵本の作者は年に数回、豆腐を食べに通うようになりました。この絵本を作ってくれたことに感謝したいと思います。(店主)
ひき石と24丁のとうふ
大西暢夫
アリス館
2024年4月10日発行
定価(本体1,600円+税)
#くわのみ書房
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