荒唐無稽なお話の絵本です。結論は分かっているのに、読む人をグイグイ惹きつけます。
むかしむかし、空高く、雲の上よりもっと高いところにあった宮殿でのお話です。そこでは天使たちが動物たちをつくっていました。まず名前を考え、その名前に相応しい姿を絵に描きます。動物はこのようにつくられ、地上におくりこまれていたのです。
さて、「ライオン」という名前を思いついた天使がいました。絵に描くと、小さく太った姿で、クレヨンの色をありったけ使ってカラフルです。なき声は「ピープ、ピープ」と決めました。でも、それで完璧かどうか不安になり、ほかの天使におかしいところがないか聞いてみることにしました。聞いては直すことを繰り返し、ライオンは少しずつその姿を変えていきます。
さてライオンは、最後にはどのような姿になるのでしょう。なき声もどうなるのか、気になりますね。(店主)
ライオン
文・絵 ウィリアム・ペーン・デュポア
訳 まさきるりこ
瑞雲舎
2025年2月1日発行
定価(本体1800円+税)
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