昆布に詳しくなれる写真絵本です。盛りだくさんの情報を楽しく得ることができます。
日本では、料理で出汁をとるときに昆布は欠かせません。昆布そのものを美味しく食べることもできます。関東風のおでんでは、昆布は具の一つ。昆布巻きも昔から愛されてきました。
昆布の産地として有名なところは北海道の沿岸部です。江戸時代には北海道と大阪をつなぐ日本海側の航路が整備され、「北前船」と呼ばれる大きな木造の船が行き来するようになり、北陸の街にも昆布が運ばれるようになりました。とくに富山は、北海道の羅臼でとれる羅臼昆布と深い関わりがあり、鹿児島や沖縄、さらには「清」と呼ばれていたころの中国とも、昆布を通じた繋がりがあったそうです。
この絵本の文章を書いた松田真枝さんはイタリアの食文化を学んだ料理家です。昆布はイタリア料理にも、その力を発揮してくれるそうです。昆布は漁でとれてから商品として出荷されるまで、大変な労力がかけられます。昆布のお話は尽きることがないようです。(店主)
おいしさつながる 昆布の本(たくさんのふしぎ2024年9月号)
松田真枝 文
キッチンミノル 写真
得地直美 絵
福音館書店
2024年9月1日発行
定価810円(本体736円+税10%)
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