ブログの説明

絵本・児童書の専門書店です。小さいカフェもあります。

絵本と楽しいひとときを過ごしましょう。素敵な絵本をご紹介します。大切な人とご一緒に、あるいはお一人でも。あなたにぴったりの絵本が見つかりますように!

2024年9月3日火曜日

【本の紹介】おいしさつながる 昆布の本(たくさんのふしぎ2024年9月号)



 昆布に詳しくなれる写真絵本です。盛りだくさんの情報を楽しく得ることができます。

 日本では、料理で出汁をとるときに昆布は欠かせません。昆布そのものを美味しく食べることもできます。関東風のおでんでは、昆布は具の一つ。昆布巻きも昔から愛されてきました。

 昆布の産地として有名なところは北海道の沿岸部です。江戸時代には北海道と大阪をつなぐ日本海側の航路が整備され、「北前船」と呼ばれる大きな木造の船が行き来するようになり、北陸の街にも昆布が運ばれるようになりました。とくに富山は、北海道の羅臼でとれる羅臼昆布と深い関わりがあり、鹿児島や沖縄、さらには「清」と呼ばれていたころの中国とも、昆布を通じた繋がりがあったそうです。

 この絵本の文章を書いた松田真枝さんはイタリアの食文化を学んだ料理家です。昆布はイタリア料理にも、その力を発揮してくれるそうです。昆布は漁でとれてから商品として出荷されるまで、大変な労力がかけられます。昆布のお話は尽きることがないようです。(店主)


おいしさつながる 昆布の本(たくさんのふしぎ2024年9月号)

松田真枝 文

キッチンミノル 写真

得地直美 絵


福音館書店

2024年9月1日発行

定価810円(本体736円+税10%)


#くわのみ書房

0 件のコメント:

【ご報告】「村上春樹の絵本を読む会 vol.14」を開催しました!

   くわのみ書房は9月13日(金)、「村上春樹の絵本を読む会 vol.14」を開催しました。ご参加は定員いっぱいの4人でした。  取り上げた絵本は『いまいましい石』(C・V・オールズバーグ絵と文、村上春樹訳、河出書房新社)です。2003年11月の発行されています。  物語は、帆...