率直なタイトルと、タイトルをそのまま描いた表紙の絵に、正直なところ、少しひるみます。でも、よく見ると、描かれたへびは愛嬌のある顔をしています。
へびの生態を紹介する絵本です。へびの中でも、たぶん私たちにもっとも身近な存在と思われるアオダイショウについて解説しています。
へびを自然の中で見かけることはあまりないと思います。でも、作者の梅村有美さんは、長年生き物の調査に取り組むうちに、へびを見つけるための勘が働くようになったそうです。この絵本のお話ではいとも簡単にへびを見つけているように思われますが、梅村さんの豊かな経験があってこそでしょう。
お話の舞台は、千葉県ではよく見かける里山です。千葉県で暮らす私にとってもお馴染みの風景です。梅村さんは千葉県内の大学で生物学を学ばれたそう。その大学は、実はくわのみ書房のすぐ近くにあります。(店主)
へび(かがくのとも2024年10月号)
梅村有美 さく
福音館書店
2024年10月1日発行
定価460円(本体418円+税10%)
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