切ない文章で始まります。「おとうさんが しんだ」。父を亡くした姉と弟のお話です。
おとうさんは野球が好きだったようです。姉と弟は一緒に野球を楽しんだようです。でも、もうおとうさんと会うこともできません。
弟が「おとうさんと やきゅうしたい」といっても、その言葉は姉の頭の中でぐるぐる回るだけ。絶望の先に、やがて姉は希望を見出します。「おとうさんを かして」という求めに、友が応えてくれたのです。
最後のページで、ホームランを打った弟は満面の笑顔です。シンプルな表現の絵から、繊細な子どもの気持ちが強く伝わります。(店主)
おとうさんを かして
ホ・ジョンユン 文
チョ・ウォニ 絵
岩崎書店
2023年10月31日発行
定価(本体1,600円+税)
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