子どもはさまざまなことをきっかけに物語を生み出します。この絵本の物語は、おもちゃのトラックを公園に置き忘れたことから始まります。
子どもは砂場にあるはずのトラックを探しますが、見当たりません。すると、誰かのひそひそ声が聞こえてきました。足元を見ると、そこには2匹のねずみがいて、トラックは借りているというのです。
子どもが草むらに走り込んだねずみたちを追いかけると、そこはねずみたちの世界。子どもの体は小さくなり、草むらは林のように見えます。にぎやかな声が聞こえてきました。トラックは何に使われているのでしょう。
子どもが迷い込んだファンタジーの世界を柔らかいタッチの絵で描きます。子どもたちの心を優しく、豊かにする物語の絵本です。(店主)
ねずみのひっこし(こどものとも2023年12月号)
あまんきみこ 文
岡田千晶 絵
福音館書店
2023年12月1日発行
定価440円(本体400円+税10%)
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