日本には四季があります。春から夏、秋、そして冬へと季節はめぐります。
この絵本の主人公は、四季の中の「はる」と「あき」。はるとあきはお互いに会ったことがありません。春と秋の間には夏があり、秋と春の間には冬があるからです。だから、はるはあきに手紙を書くことにしました。
はるは、桜の花のことを書きました。あきの返事には、コスモスの花のことが書かれていました。コスモスは秋の桜といわれていますが、あきは、はるの手紙で初めて桜のことを知ったのです。
会いたくても決して会うことのない二人。はるとあきの、ちょっと切ない文通が続きます。季節ごとの楽しみを淡い色使いで表現した絵も素敵です。(店主)
はるとあき
斉藤倫・うきまる 作
吉田尚令 絵
小学館
2019年5月22日発行
本体1300円+税
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