子どもの友だちは、必ずしも人間だけとは限りません。屋根裏部屋に住むおばけが最初の友だちになることもあるのです。
古いお家の屋根裏部屋に小さなおばけが暮らしていました。誰にも気づかれず、一人気ままに毎日過ごしていました。飛ぶこともできるのですが、おばけなのにこわがり屋さんで、部屋の外に出たことはありませんでした。
でも、大きな月が出ていた夜、おばけは月に誘われるように外に飛び出します。家のまわりをぐるりと飛んだあと、すぐに屋根裏部屋に戻りました。すると次の日の朝から、おばけが寝ている屋根裏部屋に誰かが入ってくるようになりました。この家の子どもです。その日から毎日、子どもは屋根裏部屋を訪れます。
おばけと子どもがどうやって友だちになったのか。それはこの絵本を読んでのお楽しみ。子どもは友だちをつくることで成長します。これは子どもの成長を後押しする絵本です。絵は木炭鉛筆で緻密に描いています。僅かに淡い色が効果的に使われています。不思議なタッチの絵は観る人を惹きつけます。(店主)
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