光り輝く広がりは海でした。海は入り江となり、その入り江を見渡せる窓があります。窓の内側ではテーブルについた子どもたちが朝食を食べています。
でも、子どもたちはなかなか朝食に手をつけられないようです。窓の外で船が通るのを待っているからです。子どもたちは、いつも何かを待っています。
この絵本が描く世界の美しさに目を見張ります。特別な世界ではありません。そこにいる子どもたちの声が聞こえてきそうな身近な世界です。私たちは子どもたちの目を通して、そこにある世界を見ているのでしょう。
子どもたちが待っているのは未来です。未来は希望とともにやってきます。子どもたちにはそう信じることができるエネルギーがあります。だから、世界は輝き、美しくなるのでしょう。子どもたちからエネルギーをもらえる絵本です。(店主)
こどもたちはまっている
荒井良二
亜紀書房
2020年6月17日発行
本体1600円+税
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