暗闇の世界から物語が始まります。そこはどうやら池らしい。徐々に明るくなって魚が見えてきました。
大蛇も現れます。二つの山があり、山の陰から顔を見せているのは池です。魚が、まるで目のように見えます。山の間が隆起し、山の麓にいた鳥たちは卵を産みました。
やがて、みんなで「ドクルジン ドクルジン」といいながら、海を目指して進みます。海でエネルギーを蓄えます。「ちからが どんどん あふれてきたぞ」と感じたとき、「ボッカーン」と噴火が起こります。エネルギーが爆発し、巨大な生き物が誕生しました。この生き物こそ、ドクルジンなのでしょうか。
生命誕生のエネルギーを感じさせる絵本です。その迫力に圧倒されながらも、生きるためのパワーを受け取ることができるでしょう。(店主)
ドクルジン
ミロコマチコ
亜紀書房
2019年7月30日発行
本体1800円+税
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