農場の動物たちがたくさん登場します。その中でロバのロバくんが成長する姿を描きます。動物たちが表情豊かに描かれ、読む人を絵本の世界に引き込みます。
毎日幸せだったロバくんが、ある日元気を無くしてしまいます。馬のパットくんの耳は短くて素敵なのに、自分の耳はひょろっと長くてだらしなく思えたからでした。
ロバくんは、ほかの動物たちに相談しました。アドバイスを受けて、耳を下に向けて垂らてみたり、横に伸ばしてみたり、前に向けてみたり、いろいろ試します。でも、どうもうまくいきません。相変わらず元気の出ないロバくんでしたが、雀のダニエルくんの一言をきっかけに立ち直ります。
他の動物たちとは違う自分。でも、ロバくんは自分なりの価値を再確認して安心します。その姿に子どもたちも共感し、力づけられると思います。(店主)
ロバくんのみみ
ロジャー・デュボアザン さく
こみやゆう やく
好学社
2019年5月18日発行
本体1600円+税
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