飼い猫の「ちびこ」が赤ちゃんを産んでおかあさんになりました。ちびこが赤ちゃんを産む場所に選んだのは、なんと「ぼく」のお布団の中。この絵本は作者の山口マオさんが自分の実体験をもとに描きました。
ちびこは、ちょっとやせっぽちだけど、とてもやさしい三毛猫です。ときどき、飼い主の「ぼく」のお布団に入ってきます。一緒に寝ていると、気持ちよさそうにのどを「ゴロゴロ」鳴らします。
ちびこのおなかが膨らんできました。おなかの中には赤ちゃんがいます。いよいよ赤ちゃんが産まれそうになった日、ぼくとおかあさんはちびこが赤ちゃんを産めるようにと段ボール箱を用意します。でも、ちびこは箱から出たり入ったり落ち着かないようす。ちびこはその夜、ぼくのお布団に入ってきて、そのまま赤ちゃんを産みました。
ちびこのモデルは山口さんが子どものころに飼っていた猫の「チビ子」です。自分のお布団でチビ子がお産をするとは、山口さんは「ビックリ、ドキドキ」だったそうです。新しい生命が誕生するときの「ビックリ、ドキドキ」を大勢の人たちに感じ取ってもらえる絵本です。(店主)
ちびこのおさん(こどものとも年少版2019年2月号)
山口マオ さく
福音館書店
2019年2月1日発行
本体389円+税
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