「母の友」2018年12月号をお届けします。特集のテーマは「老いるということ」。誰にでも訪れる「老い」について、あらためて考えてみるよい機会になります。
東京大学名誉教授で、臨床医として終末期医療に取り組まれてきた大井玄さんにお話をうかがった記事があります。大井さんは、老年期には壮年期にできていたことが難しくなる一方で、生きる上で最低限の「呼吸し、食べ、消化し、排泄し」といったことにありがたさを感じるようになるといっています。「少欲知足」、つまり欲が少なく足るを知るということ。この四文字熟語は老年の心理をうまく表しているそうです。
私自身も年齢を重ね、欲が無くなったとはいえませんが、満足できるレベルはかなり下がってきたことを実感します。満足を含む「主観的幸福感」というものは、年を取るに連れて上がってくるそうです。きっと誰もが幸せな老年期を迎えることができるのだと思います。
ご自身の祖父の写真を撮り続けた写真家・映画監督の若木信吾さんのインタビューや、在日コリアンらのハルモニ(おばあちゃん)たちが元気に生きる姿を伝えるレポートもあります。どうぞ手に取ってご覧ください。(店主)
「母の友」2018年12月号
「母の友」2018年12月号
福音館書店
本体505円
2018年12月1日発行
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