街中で暮らすたぬきを描いた絵本です。野生の動物と思っていたたぬきが、私たちの身近な環境で暮らしていたことに驚かされます。どんな暮らしぶりなのでしょう。
街中のたぬきは、お寺や神社、公園など、木が多くある場所で暮らしているそうです。この絵本では神社の物置の床下がたぬきの家になっています。
5月になって子育ても始まりました。夏になれば子どもたちも大きくなり、家族そろって餌取りに行くようになります。たぬきはいろいろな物を食べる雑食性の動物で、人が捨てた残飯もあさります。
雑食性であることが、たぬきが街中でも暮らせることの大きな要因のようです。丁寧に描かれた絵は、たぬきの暮らしぶりをよく伝えています。たぬきの暮らしぶりから、私たちの生活を見直すきっかけを得ることにもなりそうです。(店主)
たぬきのくらし(かがくのとも2018年9月号)
田中豊美 さく
福音館書店
2018年9月1日発行
本体389円+税
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