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2018年1月10日水曜日

【本の紹介】ふぶきがやんだら(ちいさなかがくのとも2018年2月号)



 北国の吹雪は、雪がほとんど降らないところに住む人の想像を絶するところがあるようです。この号の「おりこみふろく」を読んでそう思いました。
 作者のあかしのぶこさんは北海道に住んでいます。あかしさんが住むところでは、猛吹雪で人が亡くなる事故が起きてから、吹雪の前に道路は通行止になってしまうため2~3日分の食料を用意する必要があるそうです。不要な外出はきつく避けるようにいわれています。
 森に住む小鳥やリス、ウサギ、キツネ、タヌキなどの動物たちも、吹雪のときは、それが過ぎるまでじっとしているほかはありません。吹雪の前では、動物も人間も、同じ一匹の生き物なのです。
 どんな吹雪も長くて数日といいます。この絵本では、夜中に吹雪が止みました。きりっとしたふくろうの姿が美しい。フクロウが飛び立ち、シカたちも歩き出しました。おひさまが顔を出し、今日はてともよいお天気です。子どもが「みんな みんな、ふぶきが やむのを まっていたんだよ」と語ります。自然の中で生きる喜びを強く感じます。(店主)

ふぶきがやんだら(ちいさなかがくのとも2018年2月号)
あかしのぶこ さく

福音館書店
2018年2月1日発行

本体389円+税

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