木の葉つかいはどこいった?
きじとら出版
ピーナ・イラーチェ 作
マリア・モヤ 絵
小川文 訳
木の葉つかいは、どうしたんだろう? いつも秋になるとやってくる木の葉つかいが、来ないのです。木の葉つかいは葉っぱたちに教えてくれます。色づいた葉っぱが秋の風に飛び込んでいくこと、そして落ち葉になることを。
木の葉つかいがいないのに、葉っぱたちはどうやって落ち葉になれるのでしょう。もし、みんないっせいに「どすん!」と落ちたら、世界中が落ち葉でおおいつくされてしまいます。心配でたまらなくなった葉っぱたちの間に小さな声が広がります。「ことしのあきはおちたらだめだよ! みんな、えだにしがみつくんだ!」
ところが、1枚だけ、みんなと違った葉っぱがありました。「わたし、たびがしたい!」
高い枝から「とびたいの!」と声を張り上げます。1枚の葉っぱの勇気がみんなを動かします。
秋の情景がしっかり描き込まれた絵はユーモラスで暖かく、読む人の目を引きつけます。ちょっととぼけた木の葉つかいはどこか憎めません。子どもと一緒に、大人も楽しめそうな絵本です。
秋の情景がしっかり描き込まれた絵はユーモラスで暖かく、読む人の目を引きつけます。ちょっととぼけた木の葉つかいはどこか憎めません。子どもと一緒に、大人も楽しめそうな絵本です。
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