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絵本・児童書の専門書店です。小さいカフェもあります。

絵本と楽しいひとときを過ごしましょう。素敵な絵本をご紹介します。大切な人とご一緒に、あるいはお一人でも。あなたにぴったりの絵本が見つかりますように!

2023年2月7日火曜日

【本の紹介】だいくのだいきち おおねぼう(こどものとも年中向き2023年3月号)




 古典落語みたいなお話ですが、作者の太田大輔さんによる創作です。絵の雰囲気もぴったり。この絵本で、のんびり江戸時代にタイムスリップしましょう。

 主人公のだいきちは、道具を大切にする大工。腕もいいのですが、人並外れた大寝坊で、仕事を頼んだ人が使いを出してもなかなか起きません。お昼ごろになって、ようやくのこのこ仕事場に出てくる始末です。

 ある晩、侍が来て、殿様の馬小屋を作る仕事を頼みます。ところが次の日、例によってだいきちは大寝坊。次の日から、からくりを作って起きられるようにしましたが、それでも駄目。何日も寝坊が続くと、怒り心頭の侍は刀に手をかけ、「こんど おくれたら ただでは すまんぞ!」と凄みます。

 それでもなかなか起きられないだいきちにハラハラドキドキ。さて絶体絶命のだいきちにを救ったのは誰でしょう? (店主)


だいくのだいきち おおねぼう(こどものとも年中向き2023年3月号)

太田大輔


福音館書店

2023年3月1日発行

定価440円(本体400円+税10%)

2023年2月4日土曜日

【本の紹介】トラックくん(こどものとも年少版2023年3月号)




 牧場で働くトラックが主人公の絵本です。名前は「トラックくん」。今日は牛乳を遠い街のお店まで届けます。

 トラックくんの荷台は冷蔵庫になっています。出来立ての牛乳を冷蔵庫に積んで、さあ出発です!

 救急車に道を譲ったり、渋滞に巻き込まれたりして、トラックくんはなかなかスムーズに走れません。「おくれる、おくれる! いそげ、いそげ!」と焦るトラックくん。「かん、かん、かん、かん」と音を鳴らす踏切で急ブレーキをかけて止まりました。そう、「あんぜん、だいいち!」ですね。

 おや、この踏切はどこかで見たことがあります。絵本の「ふみきりくん」の踏切です。実は、この絵本は「ふみきりくん」と同じお二人の作者による姉妹作です。2冊合わせてお楽しみください。

 「ふみきりくん」は京成線・海神駅の踏切をモデルにしてつくられました。(店主)


トラックくん(こどものとも年少版2023年3月号)

えのもとえつこ 文

鎌田歩 絵


福音館書店

2023年3月1日発行

定価440円(本体400円+税10%)


【本の紹介】カランカランコロン(こどものとも0.1.2. 2023年3月号)






 音で遊ぶ絵本です。おもちゃや楽器の音で遊びましょう。

 はるくんがガラガラを持って、とことこやってきました。「カラン カラン カラン コロン コロン コロン」と楽しい音がします。

 するとタンブリンを持ったタヌキが登場。「タン タン シャララ タン シャララー」と音を鳴らすと、はるくんと合奏が始まります。

 続いて、トラはラッパ、カンガルーはカスタネット、シマウマはシンバルをそれぞれ持ってやってきました。どんな音がするのかな。さあ、こうなったらもう止まらない。みんな一緒に合奏です。楽しそう! (店主)


カランカランコロン(こどものとも0.1.2. 2023年3月号)

中野明美 文

ささめやゆき 絵


福音館書店

2023年3月1日発行

定価440円(本体400円+税10%)

2023年2月1日水曜日

【本の紹介】タカシ 大丈夫な猫



 その猫の名前は「タカシ」。タカシは足が左側の2本しかありません。足が2本しかなくても、タカシは「大丈夫な猫」です。

 この本を書いた苅谷夏子さんは2020年5月の夕暮れ時、1匹の猫と出会いました。出会いは続き、3回目に会ったとき、苅谷さんはその猫の足が体の左側の2本しかないことに気づきます。その2本の足で、猫は鈴をチリンチリンと鳴らして駆けていきました。

 その後、苅谷さんが猫と再び出会うことはありませんでした。ところが、コロナ禍の緊急事態宣言の合間を縫っておしゃべりを楽しんだ近所の友人から、思いがけず猫のことを知らされます。すぐ近く家の飼い猫だったのです。苅谷さんはそのお家を訪ね、猫と再会を果たします。そして飼い主の黒岩ケイコさんから、猫の名前がタカシであること、タカシが2本足になった経緯、さらに2本足のタカシがこれまでどうやって生きてきたか聞くことになります。

 タカシは2本足ですっくと立ち、木にも登ります。恋だってしたのです。自分の当たり前の生を、当たり前に生きてきたタカシ。タカシは全身でこういっているのです。「なにがあったって、この世の終わりじゃない。大丈夫!」(店主)


※タカシの写真や動画はこちらから

https://instagram.com/takashi.djb?igshid=YmMyMTA2M2Y=


タカシ 大丈夫な猫

苅谷夏子


岩波書店

2023年1月26日発行

定価(本体1500円+税)

2023年1月27日金曜日

【本の紹介】おすしのえほん へい おまち!




 お寿司の絵本です。「いらっしゃい!」と威勢よく始まります。

 注文に応じて、お寿司が出てきます。最初は「サーモン くださーい」。すかさず「へい おまち!」。いろいろなネタがテンポよく出てきます。

 絵は木版画です。繊細な表現に驚かされます。描かれたお寿司から、ほんのりと温かみさえ感じられます。

 お寿司は一人ひとり好きなネタがあるはず。あれが好き、これが好きと、大人も子どもも一緒に楽しめる絵本です。(店主)


おすしのえほん へい おまち!

彦坂有紀

もりといずみ


講談社

2022年10月11日発行

定価:本体1200円(税別)

2023年1月20日金曜日

【本の紹介】ひゃくえんだま どこへゆく?(こどものとも年中向き2023年2月号)



 100円玉の旅を描いた絵本です。どんな旅が始まるのでしょう。

 子どもが自動販売機でジュースを買おうとしています。その瞬間、100円玉が転げ落ち、坂の階段を飛び越えてトラックの荷台の上に乗っかりました。

 その後は、カラスと一緒に空を飛んだり、ウミガメと一緒に泳いだり。海の中で下へ下へと沈んで行くときは、誰もがこれで旅もおしまいかなと思うでしょう。ところがクジラの潮吹きで、100円玉は再び地上に戻ります。

 最後にたどり着いた場所はどこかで見たような風景。旅はまだまだ続きます。(店主)


ひゃくえんだま どこへゆく?(こどものとも年中向き2023年2月号)

くらささら 文

たかはしゆうじ 絵


福音館書店

2023年2月1日発行

定価440円(本体400円+税10%)

2023年1月19日木曜日

【本の紹介】みちては ひいて(ちいさなかがくのとも2023年2月号)




 小さな磯のようすを描いた絵本です。海の水の満ち引きで、その姿は大きく様変わりします。

 夜の間、磯は海の水で覆われていました。満潮の状態です。夜が明けると、海の水はだんだん遠くに引いていきます。干潮です。砂浜が広がりました。

 この磯には岩場もあります。干潮の岩場には水たまりができています。この水たまりが面白い。ヤドカリや巻貝、イソギンチャク、そして小さな魚まで、さまざまな生き物が生息しています。「おりこみふろく」の解説に書かれているように、ここでは一つの生態系を俯瞰的に観ることができるのです。

 小さな磯で「みちては ひいて」。海は近くなったり遠くなったりを毎日繰り返します。その繰り返しの中で、人々の生活も続いていきます。(店主)


みちては ひいて(ちいさなかがくのとも2023年2月号)

澤口たまみ ぶん

山口哲司 え


福音館書店

2023年2月1日発行

定価440円(本体400円+税10%)

【本の紹介】僕への小さな旅

 小さな旅の絵本です。子どものころに暮らした海辺の町に帰る旅です。青い空と海の水平線が鮮やかに描かれています。  夏休みを過ごした古い洋館は、おばあさんの家でした。屋根裏の部屋に残されたおもちゃ箱の中に見つけた赤いボタンは、くまのぬいぐるみのチョッキについていたもの。くまの「モル...