古典落語みたいなお話ですが、作者の太田大輔さんによる創作です。絵の雰囲気もぴったり。この絵本で、のんびり江戸時代にタイムスリップしましょう。
主人公のだいきちは、道具を大切にする大工。腕もいいのですが、人並外れた大寝坊で、仕事を頼んだ人が使いを出してもなかなか起きません。お昼ごろになって、ようやくのこのこ仕事場に出てくる始末です。
ある晩、侍が来て、殿様の馬小屋を作る仕事を頼みます。ところが次の日、例によってだいきちは大寝坊。次の日から、からくりを作って起きられるようにしましたが、それでも駄目。何日も寝坊が続くと、怒り心頭の侍は刀に手をかけ、「こんど おくれたら ただでは すまんぞ!」と凄みます。
それでもなかなか起きられないだいきちにハラハラドキドキ。さて絶体絶命のだいきちにを救ったのは誰でしょう? (店主)
だいくのだいきち おおねぼう(こどものとも年中向き2023年3月号)
太田大輔
福音館書店
2023年3月1日発行
定価440円(本体400円+税10%)
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