その猫の名前は「タカシ」。タカシは足が左側の2本しかありません。足が2本しかなくても、タカシは「大丈夫な猫」です。
この本を書いた苅谷夏子さんは2020年5月の夕暮れ時、1匹の猫と出会いました。出会いは続き、3回目に会ったとき、苅谷さんはその猫の足が体の左側の2本しかないことに気づきます。その2本の足で、猫は鈴をチリンチリンと鳴らして駆けていきました。
その後、苅谷さんが猫と再び出会うことはありませんでした。ところが、コロナ禍の緊急事態宣言の合間を縫っておしゃべりを楽しんだ近所の友人から、思いがけず猫のことを知らされます。すぐ近く家の飼い猫だったのです。苅谷さんはそのお家を訪ね、猫と再会を果たします。そして飼い主の黒岩ケイコさんから、猫の名前がタカシであること、タカシが2本足になった経緯、さらに2本足のタカシがこれまでどうやって生きてきたか聞くことになります。
タカシは2本足ですっくと立ち、木にも登ります。恋だってしたのです。自分の当たり前の生を、当たり前に生きてきたタカシ。タカシは全身でこういっているのです。「なにがあったって、この世の終わりじゃない。大丈夫!」(店主)
※タカシの写真や動画はこちらから
https://instagram.com/takashi.djb?igshid=YmMyMTA2M2Y=
タカシ 大丈夫な猫
苅谷夏子
岩波書店
2023年1月26日発行
定価(本体1500円+税)
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