ブログの説明

絵本・児童書の専門書店です。小さいカフェもあります。

絵本と楽しいひとときを過ごしましょう。素敵な絵本をご紹介します。大切な人とご一緒に、あるいはお一人でも。あなたにぴったりの絵本が見つかりますように!

2022年11月18日金曜日

「おうえんカレンダー2023」が再入荷しました!




 くわのみ書房に「12人の絵本作家が描くおうえんカレンダー2023」が再入荷しました。品切になっていましたが、追加販売します。1部1100円(税込)です。

 2011年発生の東日本大震災による東京電力福島第一原子力発電所事故の影響から子どもたちを守ろうという趣旨で作られたこのカレンダー。12人の絵本作家が作品を提供しています。

 今回、作品を提供した12人の絵本作家は、村上康成、酒井駒子、鈴木邦弘、荒井良二、どいかや、吉田尚令、あおきひろえ、降矢なな、市居みか、堀川理万子、出久根育、長谷川義史のみなさん。「カレンダー原画展」もすでに始まっています。

 カレンダーの販売収益は、被曝から子どもたちを守るための活動をしている団体に寄付されます。詳しい情報は一般社団法人応援カレンダープロジェクトのウェブサイト(http://12ehoncalendar.com)をご参照ください。(店主)

2022年11月16日水曜日

【本の紹介】バーティともみのき(こどものとも年中向き2022年12月号)




 クリスマス前の今の時期にぴったりのお話です。おばあちゃんを思いやる子どもの優しい気持ちに触れて、心があたたかくなります。生き生きと描かれた絵もお話にとてもよくマッチしています。

 ウサギのバーティは森の奥で暮らすおばあちゃんの家に行きました。何かお手伝いをしたいと思っていましたが、今はとくに何もなさそうです。でも、おばあちゃんは、大きくなって窓を塞ぐようになってしまったもみの木を切ってほしいと思っていました。

 大きな木を切り倒すことなんて、とてもバーティに頼める仕事ではありません。そこでバーティは、ほかの誰かに頼めないか尋ねて回ることにします。なかなか引き受け手が見つからず、しょんぼりするしかないバーティ。フクロウのおじさんが声をかけてくれました。「にんげんに きってもらうのは どうだろう」。

 フクロウのおじさんは、毎年雪が降ると、人間がもみの木を切りに来ることを知っていたのです。さて、どうしたらおばあちゃんの家のもみの木を人間に選んでもらえるのでしょう。バーティは友だちにも助けてもらい、おばあちゃんの願いを叶えます。もちろん、切り取られたもみの木は、人間の家でクリスマスツリーになりました。(店主)


バーティともみのき

きたむらえり 文

アヤ井アキコ 絵


福音館書店

2022年12月1日発行

定価440円(本体400円+税10%)

2022年11月15日火曜日

【本の紹介】いってみたいな(こどものとも年少版2022年12月号)




 ページをめくるたびに子どもたちの歓声が聞こえてくるような絵本です。素敵なお店が次から次へと紹介されます。

 最初のお店は植木鉢のお花屋さん。屋上に大きなパンジーが咲いています。牛乳パックのミルク屋さんにはいつも新鮮なミルクが用意され、ジャングルのくだもの屋さんにはお猿さんが採ってくる採れたてバナナが並びます。

 ちょっと怖いのが、ガイコツ島の古道具屋さん。沈没船から引き上げた品物を売っています。店員さんはみんなガイコツ!

 絵は全て色鉛筆で描いたそうです。優しく鮮やかな色彩にウキウキします。こんなに自由で伸びやかな世界を見せてくれた作者に感謝の気持ちを伝えたいと思います。(店主)


いってみたいな(こどものとも年少版2022年)

たむらしげる


福音館書店

2022年12月1日発行

定価440円(本体400円+税10%)

2022年11月12日土曜日

【本の紹介】ゆきのたんじょうび(こどものとも2022年12月号)




 雪の日のファンタジーを描いた絵本です。真っ白な雪が降り始めると、私たちの世界はそのまま別世界に移ろい、新しい物語を生み出します。

 今日はミチくんの誕生日。おかあさんは白い生クリームでできた雪の森のケーキを買ってきてくれました。そこにはチョコレートのくまくんとりすちゃんもいます。

 外は雪が降っています。ミチくんが生まれた日も雪が降っていました。ミチくんはふと思いついて、ケーキを出窓に置いてみます。まるでケーキの上に雪が降っているように見えます。気がつくとミチくんは、雪の森のケーキの世界に入り込んでいました。くまくんとりすちゃんは、ミチくんを森の仲間たちのところに連れて行ってくれました。

 雪への憧れから楽しいお話が紡ぎ出されました。その世界を柔らかいタッチの絵が温かく表現しています。たくさんの子どもたちに、ミチくんの誕生日の物語を楽しんでもらいたいと思います。(店主)


ゆきのたんじょうび(こどものとも2022年12月号)

片山令子 文

岡田千晶 絵


福音館書店

2022年12月1日発行

定価440円(本体400円+税10%)

2022年11月11日金曜日

【本の紹介】ゆきかきでんしゃ(ちいさなかがくのとも2022年12月号)




 雪かきをする路面電車の活躍を描いた絵本です。冬になれば毎日のように雪が降る街で、人々の穏やかな生活を守っています。

 路面電車の駅からお話が始まります。雪が降りはじめました。いつの間にか線路は雪に埋まり、これでは電車が走れなくなってしまいます。

 そこに颯爽と登場したのは「ゆきかきでんしゃ」です。前後に大きな竹製のブラシがついています。電車が進む方向のブラシをぐるぐる回し、線路に積もった雪を跳ね飛ばします。

 ゆきかきでんしゃは、隣の自動車や停留所にいる人に雪をかけないように気を配ります。力強い姿の一方で、とても優しい一面も併せ持つゆきかきでんしゃ。北の街で多くの人たちに愛されている存在です。(店主)


ゆきかきでんしゃ(ちいさなかがくのとも2022年12月号)

鈴木周作 さく


福音館書店

2022年12月1日発行

定価440円(本体400円+税10%)

2022年10月27日木曜日

【本の紹介】和ろうそくは、つなぐ




 とても読み応えのある写真絵本です。和ろうそく作りからつながる、何も捨てることがない物作りをたどります。

 和ろうそくは職人が一本一本手作りしています。和ろうそくの蝋(ろう)は、ハゼの木の実をしぼって作ります。

 蝋をしぼった後、大量のしぼりカスができます。その蝋カスは藍染職人の仕事で使われます。藍染の染液が入る甕(かめ)を温めて、染液の発酵を助けます。藍染職人は染液を新しく作るとき、木の灰を大量に使います。使用後に残ったたくさんの灰は別の職人の手に渡ります。陶器を作るときの釉薬に混ぜるのです。

 このように日本で昔から続く物作りの過程では捨てるものがありません。この絵本の作者は「土に還る大きな循環がある」と指摘します。伝統的な物作りのよさを知ることは、今を生きる私たちにとっても大切なことだと思います。(店主)


和ろうそくは、つなぐ

大西暢夫


アリス館

2022年2月28日発行

定価(本体1,500円+税)

2022年10月26日水曜日

【本の紹介】橋の上で




 誰でも生きづらさを感じるときがあります。死んでしまいたい気持ちになったとき、人はみずうみを見るようになる。この絵本がそう教えてくれます。

 自分だけのみずうみです。その水は暗い地底の水路を通って自分のもとにやって来ます。みずうみの冷たい水は身体中、すみずみまでくまなくめぐります。

 耳を「ぎゅう」と強く塞いでみると、遠くからやってくる水の音が聞こえます。それは生きている証です。やがて、みずうみがはっきり見えてくるでしょう。水が湧き出し、波紋を作っています。

 水辺は明るく、たくさんの人たちが思い思いに過ごしています。死んでしまったら会えなかった人たちです。あなたを見守ってくれる人たちです。この絵本は生きづらさを感じる人に確かな希望を届けます。(店主)


橋の上で

湯本香樹実 文

酒井駒子 絵


河出書房新社

2022年9月30日発行

定価[本体1500円](税別) 1650円(10%税込)

【本の紹介】かげゾウ(こどものとも年中向き2026年8月号)

 素晴らしいファンタジーの絵本です。光り輝く絵本の世界を豊かな色彩で描きます。  空に浮かぶ雲のかげが、地面の上をゆっくりすべっていきます。雲の形が変わると、かげの形も変わります。  雲が幼稚園の上に来たとき、かげはゾウの形になっていました。すると驚いたことに、ゾウのかげがむっく...