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2022年10月26日水曜日

【本の紹介】橋の上で




 誰でも生きづらさを感じるときがあります。死んでしまいたい気持ちになったとき、人はみずうみを見るようになる。この絵本がそう教えてくれます。

 自分だけのみずうみです。その水は暗い地底の水路を通って自分のもとにやって来ます。みずうみの冷たい水は身体中、すみずみまでくまなくめぐります。

 耳を「ぎゅう」と強く塞いでみると、遠くからやってくる水の音が聞こえます。それは生きている証です。やがて、みずうみがはっきり見えてくるでしょう。水が湧き出し、波紋を作っています。

 水辺は明るく、たくさんの人たちが思い思いに過ごしています。死んでしまったら会えなかった人たちです。あなたを見守ってくれる人たちです。この絵本は生きづらさを感じる人に確かな希望を届けます。(店主)


橋の上で

湯本香樹実 文

酒井駒子 絵


河出書房新社

2022年9月30日発行

定価[本体1500円](税別) 1650円(10%税込)

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