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2025年1月17日金曜日

【本の紹介】窓の向こう、その先に



 小学5年生の女の子が主人公のお話です。思春期間近の子どもの心情が瑞々しく描かれます。

 主人公の名前は穂乃果。作文の授業で「わたしの一番すきな場所」というテーマが与えられ、穂乃果は自分の家のリビングルームの窓を思い浮かべます。

 窓から電車が見えるのです。穂乃果は、いつも同じ時間、同じ電車に乗っているおじいさんが気になっていました。おじいさんも窓越しにみている穂乃果に気づいたのか、いつのころからか手を振るようになっていました。結局、穂乃果は、作文には窓ではなく、駅前の小さな公園のことを書きました。そして、その小さな公園で、穂乃果はおじいさんと出会うことになるのです。

 おじいさんとの出会いから、穂乃果の世界は少しずつ広がり始めます。揺れ動く子どもの心が伝わります。表紙の絵を含め、素敵な装丁も魅力的です。(店主)


窓の向こう、その先に

田村理江 作

北見葉胡 絵


岩崎書店

2024年11月30日発行

定価(本体1,500円+税)


#くわのみ書房

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【本の紹介】窓の向こう、その先に

 小学5年生の女の子が主人公のお話です。思春期間近の子どもの心情が瑞々しく描かれます。  主人公の名前は穂乃果。作文の授業で「わたしの一番すきな場所」というテーマが与えられ、穂乃果は自分の家のリビングルームの窓を思い浮かべます。  窓から電車が見えるのです。穂乃果は、いつも同じ時...