大人も驚くほど、見応え、読み応えのある絵本です。大きな建物や乗物を輪切りにして見せてしまうという大胆な試みに挑みました。
対象になるものは、キャッスル(城)、天文台、カテドラル(大聖堂)などの建物と、大洋航路客船、潜水艦、ジャンボジェットなどの乗物。その数は全部で18に及びます。
輪切りにして、その形や中の構造を詳しく描きます。主要な部分の解説があり、その使われ方なども語られています。一つひとつの「部分」を統合し、全体が形作られることを実感します。
輪切りの対象には、海底油田や自動車工場、地下鉄の駅といった、そちょっと想像もつかないようなものも含まれます。1992年発行の書籍の新装版。本書のアイデアはまだまだ古びることはありません。(店主)
新装版 輪切り図鑑 クロスセクション 18の建物や乗物の内部を見る
スティーヴン・ビースティー 画
リチャード・プラット 文
北森俊行 訳
岩波書店
2024年10月29日発行
定価(本体2700円+税)
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