1年のうちで1日だけ自由にお休みしてよい日があったら、私たちはその日をどう過ごすでしょう。そんな特別な一日の子どもたちを描いた児童文学作品です。
お話の舞台は小学校。その小学校では、生徒たちは1年に1日だけ、特別休暇を取ることができます。通称「トクベツキューカ」は、一人ひとりが好きなときに、好きな理由で学校を休むことができるのです。
トクベツキューカの日は、誰もが自由にのびのびと過ごせるはず。でも、なかなかそう簡単にはいかないようです。自由だからこそ、自分に向かい合い、それまで見えてこなかった自分を知ることになります。子どもたちの成長する姿に胸を打たれます。
季節ごとの5つのエピソードで構成しました。トクベツキューカを必要としているのは、子どもたちだけではないでしょう。かつて子どもだった人にもおすすめしたい作品です。(店主)
トクベツキューカ、はじめました!
清水晴木 作
いつか 絵
岩崎書店
2024年5月31日発行
定価(本体1400円+税)
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