タイトルの「すったん すったん」は縄跳びのようすを表現しています。なぜ縄跳びで「すったん すったん」? これは縄跳びのリズムを裏打ち、つまりバックビートで表しています。付録の「作者のことば」によると、とくに大縄跳びなどではリズムを裏打ちで感じた方が縄に飛び込みやすいとのことです。
さて、この絵本では「すったん すったん」と一人の子どもが縄跳びを始めます。楽しそうにしているから「いーれーて」とお友だちがやって、今度は二人で「すったん すったん」。
三人目のお友だちが来るあたりから、うまくいかなくなります。縄に足が引っかかって、それから縄の取り合いに。縄で綱引きも始まりますが、縄がすっかり伸びてしまうと次は電車ごっこです。子どもたちはいつだって、遊びには貪欲です。
お友だちが一人ずつ増えていくので、数えっこ遊びも楽しめます。リズミカルな文章と、シンプルでユーモラスな絵がとてもよくマッチしています。最後は伸び切った縄で大縄跳び。お友だちは十人まで増えました。(店主)
すったん すったん(こどものとも年中向き2024年7月号)
おのりえん ぶん
はたこうしろう え
福音館書店
2024年7月1日発行
定価460円(本体418円+税)
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