可愛いこぐまたちが遊ぶようすを描いた絵本です。動きがとてもユーモラスなくまは、私たちに親しみを感じさせ、絵本にもよく登場します。
くまは基本的に単独で行動し、1回の出産は通常2頭の子どもが生まれることが多いようです。ということで、この絵本に登場する2頭のこぐまはきっと家族でしょう。
おかあさんぐまも、すぐそばにいるはず。2頭は安心してじゃれ合っています。じゃれ合いはまるでお相撲のように見えるところから、この絵本が出来上がりました。何度も何度もお相撲を取り、愉快になって笑い合うこぐまたち。その楽しさは、この絵本を読む子どもたちにも伝わります。
絵は、木板を電熱ペンなどで焦がして絵や模様を描くウッドバーニングに絵の具で色付けして仕上げたそうです。優しい味わいの絵です。近年、人里に出没するくまのニュースを見る機会が増えています。くまが暮らしやすい環境を作ることは、私たちの周りの環境をよくすることにつながります。(店主)
こぐまのおすもう(こどものとも0.1.2. 2024年7月号)
猫野ぺすか さく
福音館書店
2024年7月1日発行
定価460円(本体418円+税)
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