モンゴルの高地に住む子どもの成長を描いた絵本です。そこではイヌワシを使う狩りが古くから行われていました。子どもの「エルジャン」は父親に習い、イヌワシつかいへの道を歩み始めます。
お話はイヌワシのヒナを捕まえに行くところから始まります。イヌワシをヒナから育てあげ、狩りができるように訓練するのです。
エルジャンと父親が高い岩山から連れてきたイヌワシのヒナは「サルコス」と名付けられました。黄色い目という意味です。サルコスは綺麗な黄色い目を持っていました。サルコスがエルジャンの家に来てから1年が経とうとしたころ、いよいよ狩りの訓練が始まります。エルジャンはサルコスと一緒に成長し、一人前のイヌワシつかいになっていくのです。
モンゴルの西の大地に暮らす、カザフと呼ばれる人々のお話です。そこでは雄大な山々を背景に、私たちよりはるかに大きなスケールで生活を営んでいるように思います。この絵本はカザフの人々の暮らしも爽快に描きました。(店主)
イヌワシつかいのエルジャン
イチンノロブ・ガンバートル 文
バーサンスレン・ボロルマー 絵
津田紀子 訳
あかつき教育図書
2023年7月30日発行
定価1760円(本体1600円)
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