この絵本の売り上げの利益相当分は、能登半島地震災害義援金として日本赤十字社に寄付されることになっています。
石川県の輪島朝市の活気にあふれたようすを描いた絵本です。季節は冬。厳しい寒さの中で人々が集います。
海でとれたもの、畑でとれたものが朝市に並びます。どれもその日にとれたばかりで新鮮そのもの。
朝市はいわば社交の場です。売る人、買う人が楽しいおしゃべりを交わします。この絵本は、朝市で聞こえてくる言葉をそのまま文章にしています。
寒そうな中、人々の温もりが伝わります。朝市は人と人の命をつなげる場でもあるようです。
今年2024年の1月1日に発生した能登半島地震に伴い、輪島朝市の場であった朝市通りでは大規模な火災が起こり大きな被害を受けました。輪島朝市を描いたこの絵本は、福音館書店の「かがくのとも」1980年1月号として発刊され、1984年にハードカバー化されました。今回の地震発生を受け、被災地復興の願いを込めて復刊されることになりました。(店主)
あさいち
え=大石可久也
かたり=輪島・朝市の人びと
福音館書店
1984年4月2日発行
定価1,100円(本体1,000円+税10%)
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