子どもの歯が抜けて大人の歯に生え変わる。誰もが経験することですが、何だか不思議で不安に感じることもあるでしょう。そんな不安な気持ちを無くすためのおまじないがあります。
この絵本はゆうとの歯が抜けたところから始まります。向かいの家で暮らすおばあちゃんに知らせに行くと、上の歯が抜けたときは家の縁の下、下の歯が抜けたときは屋根の上に投げると教えてくれました。「ねずみのような じょうぶな はに なーれ」といいながら投げるのです。
でも、そのあと歯はどうなるの? ゆうとが気にしていると、おばあちゃんは「こんやは ここに とまっていくと いいよ」といってくれました。夜になると、何やら音が聞こえてきます。白いねずみが、マッチ箱を太鼓のように叩きながらゆうとの布団に上ってくるのです。ねずみは自分のことを「ふくねずみ」と呼び、「はが ぬけた こどもの ために おまじないをするのが しごとなんだ」と話します。おまじないをするため、ふくねずみがゆうとを連れて行った場所には…。
おばあちゃんは、ふくねずみのことを知っていたのかな? 抜けた歯を縁の下や屋根の上に投げる行為は店主にもお馴染みですが、皆さんはいかがでしょう。(店主)
いい はが はえる おまじない(こどものとも2024年4月号)
まるやまあやこ
福音館書店
2024年4月1日発行
定価460円(本体418円+税10%)
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