私たちの生活に欠かせない「エネルギー」のことをとても分かりやすく解説する科学絵本です。「知る」ことの楽しさが「考える」ことにつながることを教えてくれるます。
私たちに身近なエネルギーとして、最初に火を取り上げます。火が燃えるということは、燃えるもの、例えば木や石炭などに蓄えられていたエネルギーが、光や熱のネネルギーに変化することにほかなりません。
火の光は暗い夜を明るく照らしてくれます。また、火の熱はいろいろな物を私たちの生活に役立つように変えていくことができます。例えば、肉を火で焼けば、やわらかく食べやすくなり、美味しくなります。土をこねてつくった器を火で焼けば固くなり、水に溶けなくなります。金属を含む石を焼くと、銅や鉄を取り出して使えるようになります。
私たちはエネルギーを電気に変えることもできるようになりました。電気は私たちの社会をとても暮らしやすくしてくれます。でも、たくさんのエネルギーを使うようになったことで地球に急激な変化が起こり始めています。エネルギーをたくさん使うことが決して豊かな暮らしにつながらないことに、私たちはようやく気づき始めたのです。私たちはエネルギーを使わずに生きていくことはできません。エネルギーを大事にしながら暮らしていく方法を、今こそみんなで考えていく必要があるのです。(店主)
はじまりは たき火
まつむらゆりこ 作
小林マキ 絵
福音館書店
2020年1月20日発行
本体1400円+税
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