いちご、すいか、りんごといえば、子どもたちが大好きな果物です。この絵本はそんな果物で家をつくってしまうお話です。でも、果物の家には、いろいろ問題もありそうです。
小さな小さなおじいさんとおばあさんは住んでいたのは、小さな小さなくるみの家。春になったある日、大きなひょうが空から降ってきて、くるみの家を壊してしまいました。そこで二人は新しい家を探す旅に出ます。
最初に着いたところはいちご畑。さっそくいちごで家を作りました。でも、春が終わり暑くなってくると、いちごの家はぐにゃりとひしゃげてしまいました。次につくったすいかの家は、夏になると大きくなって破裂。次はりんごでつくりましたが、嵐の夜に木から落ちて川に流されてしまいます。
丁寧に描き込まれた絵がダイナミックに広がるお話をしっかり支え、読む人を惹きつけます。果物の家は、長く住むには適していないにしても、とても魅力的。りんごの家にすんでいるとき、二人はりんごのシチューをつくったそうです。これまでりんごのシチューを食べたことはありませんが、インターネットでレシピを見つけることができました。(店主)
ちいさなふたりのいえさがし(こどものとも2020年3月号)
たかおゆうこ さく
福音館書店
2020年3月1日発行
本体400円+税
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