海の浜辺に落ちているものを拾い集めることを、英語で「ビーチコーミング」というそうです。浜に打ち上げられたいろいろなものを収集して整理することを、櫛で髪の毛を整えることになぞらえたようです。なかなかきれいな表現です。
この絵本は、子どもがビーチコーミングで宝物探しをしているようすを描いています。ぎざぎざのすじがついたすべすべの貝殻やぐるぐるうずまきの貝殻、透き通った波の色の貝殻を見つけました。まさに宝物です。そのほか、木の枝、まつぼっくり、緑色のおじゃもじゃや中身のない蟹も見つけました。
付録の解説を、葉山しおさい博物館の元館長の池田等さんが書いています。池田さんは、ビーチコーミングは1月から3月くらいがおすすめだといいます。季節風の影響で大きな波が立ちやすく、それに乗ってたくさんの漂流物が浜に打ち上げられるからです。海水浴客などがいないので、子どもでも落ち着いてビーチコーミングを楽しむことができます。
浜の宝物は、広い世界のどこかからやってきたものです。池田さんは、一度浜で宝物探しを体験すると、浜の見方がそれまでとはガラッと違ってくるといっています。簡単で単純な行為なのに奥深い世界を感じるそうです。(店主)
うみの いいもの たからもの(ちいさなかがくのとも2020年3月号)
大崎清夏 ぶん
山口マオ え
福音館書店
2020年3月1日発行
本体400円+税
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