鉛筆と紙とガラス窓と光、そして想像力があればできるゲームを紹介する写真絵本です。知識よりも発想力を必要とするゲームです。子どもと大人が一緒に遊べます。
どうやって遊ぶのか、一例を示します。まず、紙をずらして折ります。部分的に紙が重なります。裏返して、四角と丸を描きます。これをガラス窓にかざして光を通して見ると、電車が見えてきました。重なった部分がシルエットになり、それまで見えなかった形が浮かび上がるのです。その形が何に見えるか想像して遊びます。
家でも出来ますが、旅の途中でもできます。この絵本では、電車の窓を使って遊んでいるようすが描かれています。窓の外の景色の移り変わりが旅情をそそります。写真撮影は、石川県ののと鉄道の電車を使って行ったようです。写真を撮った中乃波木さんは、いしかわ観光大使や能登町ふるさと大使などをを務めているそうです。
子どもと大人が遊びながら、たっぷりコミュニケーションを取ることができます。そうしたひとときは、子どもにとって大人にとっても、きっと特別な思い出になりそうです。(店主)
なにがみえるかな?(かがくのとも2019年5月号)
きうちかつ 作
中乃波木 写真
福音館書店
2019年5月1日発行
本体407円+税
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