ブログの説明

絵本・児童書の専門書店です。小さいカフェもあります。

絵本と楽しいひとときを過ごしましょう。素敵な絵本をご紹介します。大切な人とご一緒に、あるいはお一人でも。あなたにぴったりの絵本が見つかりますように!

2016年11月13日日曜日

【本の紹介】おっととっと



おっととっと
こどものとも0.1.2 2016年12月号
福音館書店

柿木原政広
本体389円+税

 積み木は子どもたちにお馴染みのおもちゃです。その積み木がこの絵本の主人公です。
 子供たちはいろいろな形の積み木を積み重ねて、思い思いの造形を作ります。この絵本では積み木を人の顔に見立て、配置を変えることで生じる表情の変化を楽しみます。
 文は、わざと読みづらいように作ったそうです。読み慣れてくるとお囃子のようなリズムがあることに気づき、なめらかに読めるようになるでしょう。何回も読んで、スムーズに読めるようになるプロセスも楽しめます。
 積み木遊びの幅を広げるヒントにもなりそうです。想像力を駆使して積み木からヒーローを作り上げ、それぞれの物語を語ってみてはいかがでしょう。

2016年11月12日土曜日

注文した本が入荷しました!







 注文した本が入荷しました。これまでにお買い上げいただいた本を補充したほか、新たに仕入れた本もあります。恐竜えほんの「たたかう恐竜たち」シリーズから、「恐竜トリケラトプスの大逆襲」を初めて仕入れてみました。「ひろった・あつめた ぼくのドングリ図鑑」の著者は盛口満さんです。先日、同じ著者の「ドングリの謎(ちくま文庫)」を面白く読ませていただいたばかりです。冬にぴったりの「ちいさなゆきかきブルトーザー プラウくん」は新刊です。入荷した本を書架に並べる作業は、いつもとても楽しい。みなさま、どうぞ手に取ってご覧ください。

2016年11月11日金曜日

【テーマコーナー】赤羽末吉の絵本



 嘘は描かない。赤羽末吉氏が絵を描くときにいつも心がけていたことの一つです。
 モンゴルが舞台の「スーホの白い馬」でも、その姿勢は徹底されています。日本が行なった戦争が1945年に終わり、当時中国で暮らしていた赤羽末吉が1947年に帰国する際に持ち帰った写真を見ても、その姿勢をうかがい知ることができます。
 子どもたちは赤羽末吉の絵からリアリティを見出し、魅力を感じたのだと思います。日本や中国の民話などに基づく絵本を手がけたときも資料を徹底的に調べ、ときには現地取材まで行なって嘘のない絵にするよう努めました。
 多くの絵本を残した赤羽末吉は1980年、日本人として初めて国際アンデルセン賞画家賞を受賞しました。本棚から赤羽末吉が手がけた絵本の一部をピックアップしました。どうぞ手に取ってご覧ください。

*「赤羽末吉・中国とモンゴルの大地」展が2016年11月9日(水)から2017年1月15日(日)まで、ちひろ美術館・東京(東京都練馬区)で開催されています。

2016年11月10日木曜日

福音館書店の月刊誌12月号が入荷しました!




 福音館書店の月刊誌12月号が入荷済みです。「こどものとも0.1.2」は積み木が主役の「おっととっと」。少し読みづらそうに作った文は、読み慣れてくるとリズミカルになります。声に出して楽しみましょう。
 紙人形が登場する「こどものとも年少版」のタイトルは「かみっこさん」。紙の着せ替え人形のかみっこさんが、おもちゃのおきあがりこぼしやキューピーと一緒にかくれんぼをして遊びます。見返しにかみっこさんと着せ替えの服が線画で描かれています。コピーをとって色を塗り、切り抜いて楽しむことができます。
 「こどものとも年中向き」のタイトルは「ゆきのひのアイスクリーム」。雪の日、ふゆちゃんはゆきだるまとゆきうさぎとアイスクリームをつくります。上手にできるでしょうか。「こどものとも」は「きしゃのゆ」。汽車のお風呂屋さんを描いた不思議な世界が広がります。
 そのほか、「ちいさなかがくのとも」は数字の100を目に見えるように積み木や金魚で表現した「100」、「かがくのとも」は「さんぽみちのオナモミ」、「たくさんのふしぎ」は北米のノースウッズをそりで旅するようすを写真で伝える「カリブーの足音 ソリの旅」です。どうぞ手に取ってご覧ください。

2016年11月9日水曜日

【本の紹介】みどりのトカゲとあかいながしかく



みどりのトカゲとあかいながしかく
徳間書店
本体1600円+税

スティーブ・アントニー 作・絵
由上恭太 訳

 たいせつなメッセージをシンプルに伝える絵本です。戦争をしないためにすべきことは、みんなで話し合って一緒に仲良く暮らすことを決める。実はとても簡単なことです。
 戦っているのは「みどりのトカゲ」と「あかいながしかく」。お互いに一歩も引きません。「なんのためにたたかっているの?」と問いかけた1匹のみどりのトカゲはあっさり潰され、それをきっかけに戦いはいっそう激しくなりました。
 疲れ果てるまで戦った後、1つのあかいしかくが「たたかいはもう、うんざりだ!」と言いました。そして、みどりのトカゲとあかいながしかくは「いっしょうけんめい」話し合うことを始めます。
 私たちはこれまで多くの戦争を重ねてきました。「いっしょになかよくくらすこと」を決めたみどりのトカゲとあかいながしかくの姿に、私たちの社会が重なることを願ってやみません。

2016年11月5日土曜日

2017年カレンダーが入荷しました!





 2017年カレンダーが入荷しました。「ぐりとぐら」や「はらぺこあおむし」「こぐまちゃん」など、絵本でおなじみのキャラクターが集まりました。外国製のカレンダーもあります。どうぞ手に取ってご覧ください。

2016年11月2日水曜日

【本の紹介】しげちゃんとじりつさん



しげちゃんとじりつさん
金の星社

室井滋・作
長谷川義史・絵

 しげちゃんは小学生になったばかりの女の子です。おばあちゃんに甘えてばかりのしげちゃんは夏休み前の成績表に「自立を!」と書かれてしまいました。でも、しげちゃんは“自立”が何のことかわかりません。「“さか立ち”のことかなぁ?」なんて言っています。
 おかあさんからは一人で寝るようにきつく言われてしまいました。「きょうからバアちゃんといっしょにねるのきんし!」です。一人で寝ていると、外は雨がシトシトで寝苦しい。真っ暗は怖いから小さな電気を一つだけ付けると、天井にたちまち現れた二つの目。「ひょっとしたらあれが自立さん?」
 天井は目だらけになってしまい、いっぱいの自立さんたちがしげちゃんをにらんでいます。こわくなったしげちゃんはおばあちゃんのところまで走ります。
 少しずつ成長するしげちゃんのようすがユーモラスに描かれています。くわのみ書房の近くには小学校があり、子どもたちが毎日のように店の前を通ります。春から夏、そして秋になり、子どもたちも成長しているようすがわかります。一人ひとりの子どもに、しげちゃんのように寄り添う大人がいることを祈ります。

【本の紹介】忍者からみた世界(たくさんのふしぎ2025年9月号)

 かつて子ども向けのテレビ番組や漫画で人気を博した忍者は、今では多くのファンが世界中にいるようです。その忍者の実像に、リアルに迫る絵本です。  文章を書いた三橋源一さんは、忍者が生まれた地域の一つである三重県の伊賀地方に移住し、古文書を読み解いて忍者の研究をしています。農業や狩猟...