嘘は描かない。赤羽末吉氏が絵を描くときにいつも心がけていたことの一つです。
モンゴルが舞台の「スーホの白い馬」でも、その姿勢は徹底されています。日本が行なった戦争が1945年に終わり、当時中国で暮らしていた赤羽末吉が1947年に帰国する際に持ち帰った写真を見ても、その姿勢をうかがい知ることができます。
子どもたちは赤羽末吉の絵からリアリティを見出し、魅力を感じたのだと思います。日本や中国の民話などに基づく絵本を手がけたときも資料を徹底的に調べ、ときには現地取材まで行なって嘘のない絵にするよう努めました。
多くの絵本を残した赤羽末吉は1980年、日本人として初めて国際アンデルセン賞画家賞を受賞しました。本棚から赤羽末吉が手がけた絵本の一部をピックアップしました。どうぞ手に取ってご覧ください。
*「赤羽末吉・中国とモンゴルの大地」展が2016年11月9日(水)から2017年1月15日(日)まで、ちひろ美術館・東京(東京都練馬区)で開催されています。
*「赤羽末吉・中国とモンゴルの大地」展が2016年11月9日(水)から2017年1月15日(日)まで、ちひろ美術館・東京(東京都練馬区)で開催されています。
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