ブログの説明

絵本・児童書の専門書店です。小さいカフェもあります。

絵本と楽しいひとときを過ごしましょう。素敵な絵本をご紹介します。大切な人とご一緒に、あるいはお一人でも。あなたにぴったりの絵本が見つかりますように!

2016年11月11日金曜日

【テーマコーナー】赤羽末吉の絵本



 嘘は描かない。赤羽末吉氏が絵を描くときにいつも心がけていたことの一つです。
 モンゴルが舞台の「スーホの白い馬」でも、その姿勢は徹底されています。日本が行なった戦争が1945年に終わり、当時中国で暮らしていた赤羽末吉が1947年に帰国する際に持ち帰った写真を見ても、その姿勢をうかがい知ることができます。
 子どもたちは赤羽末吉の絵からリアリティを見出し、魅力を感じたのだと思います。日本や中国の民話などに基づく絵本を手がけたときも資料を徹底的に調べ、ときには現地取材まで行なって嘘のない絵にするよう努めました。
 多くの絵本を残した赤羽末吉は1980年、日本人として初めて国際アンデルセン賞画家賞を受賞しました。本棚から赤羽末吉が手がけた絵本の一部をピックアップしました。どうぞ手に取ってご覧ください。

*「赤羽末吉・中国とモンゴルの大地」展が2016年11月9日(水)から2017年1月15日(日)まで、ちひろ美術館・東京(東京都練馬区)で開催されています。

0 件のコメント:

【本の紹介】とって

 選んで「とって」と呼びかけてくる絵本です。「とって」のあとのお楽しみは何でしょう。  扉のページにはスプーンとフォークが描かれ、「すぷーん とって」と呼びかけられます。さあ、スプーンで甘くて美味しいすいかを食べましょう。  小さい子どもの身近にあるものをシンプルに表現しました。...