セミの羽化を描いた絵本です。それを観察する子どもも描きます。
公園からの帰り道、何かの虫を見つけた子どもは、家に連れて帰ることにしました。おかあさんに言われた通りカーテンにとめておき、翌朝目覚めると、それはセミになっていました。セミの変身を見損ねた子どもは、とても残念そうです。
私もセミの羽化を実際に観たことがあります。夏の日、暗くなってしばらくした後、木の幹にしがみ付くセミの幼虫を見つけると、やがて背中が割れて白く半透明のセミが現れました。それは、まさに神秘的なドラマです。その後、セミは一晩かけて、私たちが昼間目にする姿になるのです。
翌日、絵本の子どもはセミの変身を無事見届けることが出来ました。子どもの感動は多くの人の共感を招きます。セミが変身する様をとても美しく表現した絵も見応えがあります。(店主)
むしの へんしん(ちいさなかがくのとも2025年8月号)
澤口たまみ ぶん
辻川奈美 え
福音館書店
2025年8月1日発行
定価460円(本体418円+税10%)
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