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絵本・児童書の専門書店です。小さいカフェもあります。

絵本と楽しいひとときを過ごしましょう。素敵な絵本をご紹介します。大切な人とご一緒に、あるいはお一人でも。あなたにぴったりの絵本が見つかりますように!

2016年5月7日土曜日

【本の紹介】文房具のやすみじかん


文房具のやすみじかん
福音館書店

文 土橋正
絵 小池壮太

 宿題を終えたまもるくんが外に遊びに行った後、消しゴムやえんぴつなど文房具のおしゃべりが始まりました。何を話しているのでしょう。
 消しゴムが体をほぐしながら、えんぴつに「すっかりみじかくなったわね」と声をかけました。字をたくさん書いたえんぴつは、のびをしながら「のびのび、らくがきしたいきぶんだよ」と言っています。すかさず、ノートが答えます。「きょうは、なにもかいてもらってないんだ」と新しいページを開きました。
 テンポよく会話が進みながら、書くことや消すことの仕組みが説明されます。色えんぴつやボールペンは、書くときの仕組みがえんぴつとは違うようです。だから、消すときは普通の消しゴムではなく、砂消しのご登場となります。修正液や修正テープも登場します。
 しっかり写実的に描かれた文房具たち。でも、とても可愛いキャラクターになりました。使われていないときが、文房具たちのやすみじかん。私たちが知らない間に、こんな会話が交わされているのでしょうか。想像するのも楽しく、文房具を大切にする気持ちも強くなりそうです。

2016年5月6日金曜日

もうすぐ「母の日」です。



 もうすぐ「母の日」です。大好きなお母さんを描いた絵本はいかがでしょう。本棚の中から少しピックアップしてみました。

2016年5月5日木曜日

【本の紹介】木のすきなケイトさん


木のすきなケイトさん
BL出版

文 H.ジョゼフ・ホプキンズ
絵 ジル・マケルマリー
訳 池本佐恵子

 アメリカ合衆国カリフォルニア州のサンディエゴを緑豊かな都市にした人の物語です。その人はキャサリン・オリヴィア・セションズ。幼いころからケイトと呼ばれ、木が大好きでした。
 南カリフォルニアのサンディエゴは砂漠の街でした。教師としてサンディエゴで暮らすことになったケイトは、砂漠のサンディエゴにも木や森が欲しいと強く思い、とうとう教師を辞めて植物を育てる園芸家になりました。ケイトはサンディエゴでも育つ木を探しました。ケイトが手に入れた木は街中に植えら、ぐんぐん成長していったのです。
 大きな博覧会がサンディエゴの公園で開かれることにることになり、ケイトの呼びかけでたくさんの木を大勢の人で植えることになりました。バルボア公園と呼ばれていたこの公園には、数えきれないほどの木が繁るようになり、今では有名な観光名所になっています。そして、人々はケイトのことを「バルボア公園の母」よ呼ぶようになりました。
 実話に基づいた絵本です。木や森を描いた、深みのある緑色。不思議な色ですが、木の暖かさをイメージすることができます。

2016年5月2日月曜日

林明子さんの絵本を集めました。



 絵本のロングセラー「はじめてのおつかい」のほか、「こんとあき」「あさえとちいさいいもうと」など数多くの作品で親しまれている林明子さんの絵本を集めました。
 子どもの表情をきめ細かく描き、隅々まで書き込まれた絵。独自の世界を築いている林さんの作品に触れた人は、誰でもその魅力に引き込まれてしまうのではないでしょうか。
 編集者・デザイナーの小野明さんが「はじめておつかい」について、こんなことを話されています。
「緑色のシャツに茶色のスカートとスリッパというお母さんの服装。緑は木で、茶色は大地ですよね。この絵本では、全画面に必ず緑と茶色が配されている。そうか、お母さんはずっとみいちゃんを見守っていたんだ——そう思ったとき、この絵本の幸せな感じが一段と深まりました」
 林明子さんの優しい絵本を、どうぞ手に取ってご覧ください。

2016年4月30日土曜日

新しいご案内はがき

 くわのみ書房の新しいご案内はがきを作成してみました。数少ない広告アイテムのはがきです。出来るだけ多くの方にお届けしたいと思います。


2016年4月27日水曜日

【本の紹介】ひともじえほん


ひともじえほん
福音館書店

こんどう りょうへい さく
かきのきはら まさひろ こうせい
やまもと なおあき しゃしん

 この絵本には、ほとんど「文字」しか書いてありません。「絵」がないのに絵本? そうです。立派な絵本です。この絵本の主役である文字が「ひともじ」だからです。
 人の身体で作る文字だから「ひともじ」と言います。浴衣姿のおじさんたちが、身体をまっすぐにしたり、両手を伸ばしたり、膝を曲げたり、いろいろ工夫をして身体で文字を表現します。小道具も少し使います。それをリズミカルな文章とともに写真で紹介する絵本です。
 はじめは一人で文字を作ります。「す」も、驚いたことに一人で作ってしまいます。どうやって作るかは絵本をみてのお楽しみ。思わず笑ってしまいます。次に二人で、さらに三人、四人で五十音のひらがなを全部完成させます。おみごと!
 最後のページはひともじで「あそぼ」。遊び心いっぱいの絵本です。

2016年4月24日日曜日

オープンしました!

 くわのみ書房が4月23日、千葉県習志野市にオープンしました。絵本や児童書を取り揃えて、みなさまをお待ちしています。
 店内が10坪にも満たない小さな本屋です。店主は書店経営の経験もありません。でも、素敵な絵本を多くの人にお届けしたい。そんな思いから、くわのみ書房を開きました。狭い本棚でも厳選した本の中から、みなさまにぴったりの絵本を見つけていただけることを願っています。
 コーヒーや紅茶、ジュースなどをお楽しみいただけるカフェスペースも設けました。美味しいお菓子をつまみながら、絵本に囲まれてゆっくりとした時間をお過ごしください。
 4月から新しい生活を始めた方も沢山いらっしゃいます。慌ただしい時間をお過ごしかもしれません。そうした中でも絵本を楽しむひとときをつくってみませんか。きっと人生を豊かにする一助になるでしょう。

【本の紹介】忍者からみた世界(たくさんのふしぎ2025年9月号)

 かつて子ども向けのテレビ番組や漫画で人気を博した忍者は、今では多くのファンが世界中にいるようです。その忍者の実像に、リアルに迫る絵本です。  文章を書いた三橋源一さんは、忍者が生まれた地域の一つである三重県の伊賀地方に移住し、古文書を読み解いて忍者の研究をしています。農業や狩猟...