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2016年5月7日土曜日

【本の紹介】文房具のやすみじかん


文房具のやすみじかん
福音館書店

文 土橋正
絵 小池壮太

 宿題を終えたまもるくんが外に遊びに行った後、消しゴムやえんぴつなど文房具のおしゃべりが始まりました。何を話しているのでしょう。
 消しゴムが体をほぐしながら、えんぴつに「すっかりみじかくなったわね」と声をかけました。字をたくさん書いたえんぴつは、のびをしながら「のびのび、らくがきしたいきぶんだよ」と言っています。すかさず、ノートが答えます。「きょうは、なにもかいてもらってないんだ」と新しいページを開きました。
 テンポよく会話が進みながら、書くことや消すことの仕組みが説明されます。色えんぴつやボールペンは、書くときの仕組みがえんぴつとは違うようです。だから、消すときは普通の消しゴムではなく、砂消しのご登場となります。修正液や修正テープも登場します。
 しっかり写実的に描かれた文房具たち。でも、とても可愛いキャラクターになりました。使われていないときが、文房具たちのやすみじかん。私たちが知らない間に、こんな会話が交わされているのでしょうか。想像するのも楽しく、文房具を大切にする気持ちも強くなりそうです。

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