ブログの説明

絵本・児童書の専門書店です。小さいカフェもあります。

絵本と楽しいひとときを過ごしましょう。素敵な絵本をご紹介します。大切な人とご一緒に、あるいはお一人でも。あなたにぴったりの絵本が見つかりますように!

2025年12月31日水曜日

【本の紹介】子ブタたちはどう生きたのか ぶぅふぅうぅ農園の7か月




 養豚場で生まれた子ブタたちのルポルタージュです。この養豚場の名前は「ぶぅふぅうぅ農園」。一般的な養豚場とはかなり様相が異なるようです。

 ここでは子ブタや、その子ブタを産んだお母さんブタまで、鉄柵に囲まれた狭い空間に押し込まれることなく、とても伸び伸びと生活しています。動物本来の生態に十分配慮した飼育方法で、「完全放牧養豚」というそうです。これは一般的な飼育方法と比べ、手間も費用もかかります。

 実は、子ブタたちは生後7カ月余りで、食肉として出荷されます。子ブタたちは私たち人間に食べられるために生まれ、育てられるのです。やがて殺され、食べられてしまう子ブタたちにどうしてそんなにコストをかけるのでしょう。その根底には、動物福祉(アニマルウェルフェア)を向上させるという考え方があります。

 人であれ動物であれ、命あるものにとって大切なことは、どう生きたかということ。思う存分、楽しく幸せに生きた。誰もがそう願っているはずです。この本は、命について考えるきっかけを与えてくれます。子ブタたちがどう生きたかを知り、そして私たちがどう生きていくのか、考えてみたいと思います。(店主)


子ブタたちはどう生きたのか ぶぅふぅうぅ農園の7か月

太田匡彦:著


岩崎書店

2025年9月30日発行

定価(本体1500円+税)


#くわのみ書房

0 件のコメント:

【ご挨拶】よいお年をお迎えください!

 今日12月31日(水)は今年最後の営業日となります。この1年間のご厚情に心から感謝申し上げます。ありがとうございました。  未だ戦争のニュースが無くならないことに心が痛みます。世界中に平和が訪れることを強く願います。  来年2026年は1月1日(木)から営業開始します。1日は午...