道の大切さを教えてくれる絵本です。私たちの生活は、使いやすい道があることで成り立っていることがよく分かります。
この絵本の作者の木村亮さんは、30年前にアフリカのケニアで「しっかりとした道は、水のように私たちの生活に欠かせない」ということに気づきました。当時、ケニアでは道の80%は未舗装の土の道。大雨が降ると、道はドロドロになり、通れなくなってしまいます。
土木工学の専門家である木村さんは、このような道をどうすれば直せるのか考えました。そこで考え出したのが「土のう」の活用です。土のうとは、布の袋に土を詰めたもの。普段あまり目にすることはありませんが、例えば大雨のとき、土のうを建物の入り口に2〜3段積み重ね、中に水が入らないようにしています。この土のうを、道のドロドロになった部分に敷き詰めれば、使いやすい道に直すことができるのです。
土のうというシンプルな材料を使えば、お金や物が十分になくても、しかも地域の住民たちが自分たちで道直しをすることができます。「自分たちの問題は、自分たちで解決する、解決できる」という意識が広がり、次の発展につながります。それは素晴らしい成果だと思います。(店主)
土のうの道(たくさんのふしぎ2026年1月号)
木村亮 文
ふしはらのじこ 絵
福音館書店
2026年1月1日発行
定価810円(本体736円+税10%)

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