私たちは昔から、風車や水車を生活に役立ててきました。その知恵は廃れることなく、今また新しい可能性を生み出そうとしています。
かつて風車や水車は、小麦と密接に関わりながら発展してきました。小麦を粉にする作業は大変な労力を必要としますが、昔の人々は風車や水車の力を小麦の粉挽きに活用しようと考えたのです。
やがて風車や水車は、粉挽き以外のさまざまな用途に使われるようになります。水汲みやワインづくり、石材加工、製糸、鉱山など、多岐に渡る力仕事をこなすようになります。風車や水車は、風や水の流れといった自然に備わるエネルギーで回ります。私たちは、風車や水車を使って自然のエネルギーを力仕事のエネルギーに変えてきたのです。
この絵本で、風車と水車の歴史を興味深く学ぶことができます。今では電気を起こす力になると期待を集めている風車と水車。まだまだ役割を終えることはなさそうです。(店主)
風車と水車(たくさんのふしぎ2025年10月号)
深井聰男 文
深井せつ子 絵
福音館書店
2025年10月1日発行
定価810円(本体736円+税10%)

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