付録の「作者のことば」にもあるように、子どもはせまいところが好き。そんな子どもに寄り添った絵本です。
表紙の絵では、段ボール箱に入った子どもがご満悦。窮屈そうに見えますが、とても楽しそうです。
「すた すた すた」と歩いて、せまいところを見つけます。椅子の下、棚の間、段ボールの中や傘の下まで。おとうさんの膝の下や、おかあさんの足の間だって、お気に入りの「せまーい」ところです。
作者は、子どもはせまいところを自分「だけ」の場所と感じて、落ち着きを得ているのではないかと考察しています。大人の手から離れた自分だけの場所。そこから自立が始まるのかもしれません。(店主)
せまーい(こどものとも年少版2023年6月号)
佐々木一澄 さく
福音館書店
2023年6月1日発行
定価440円(本体400円+税)
0 件のコメント:
コメントを投稿