落とし物のボタンを通じて、二人の子どもがつながるお話です。思いやりの心が友だちと結びつけてくれました。柔らかいパステルカラーの絵から人の優しさが伝わります。
みほちゃんは引っ越してきたばかり。幼稚園でまだ友だちができていないようです。
お家の前で黄色いボタンを見つけたみほちゃん。落とした人が探しているかもしれないと、透き通ったポリ袋に入れて、門に留め置きました。大勢の人がボタンに気づきますが、落とした人は現れません。雨の日、しずくがポリ袋について、黄色いボタンは泣いてみるように見えました。
次の日も、夕方になると雨。幼稚園から帰るとき、みほちゃんは黄色いリボンを髪に結んだ子と出会います。その子のレインコートを見ると、ボタンが一つ取れています。みほちゃんはボタンの持ち主も友だちも見つけることができました。よかったね! (店主)
きいろいボタン(こどものとも2023年6月号)
小林陽子 文
種村有希子 絵
福音館書店
2023年6月1日発行
定価440円(本体400円+税)
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