ボタンのついたシャツを着ている子どもがいます。このシャツは「べんりですてきなボタン・シャツ」です。
何が便利かというと、シャツを着ている人の必要に応じてボタンがころころ変わっていくこと。そして、ボタンを押せば行きたいところに行けるし、やりたいことができるようになったりします。
このシャツは何かに似ていませんか? そう、お馴染みのスマホの画面にそっくりです。スマホでは、使うアプリによってボタンも変わります。ボタンをタッチする(つまり、押す)ことでやりたいことがやれるようになります。
スマホを使う人は、スマホの画面を通じてスマホにやってほしいことを伝えます。スマホの画面は、スマホとそれを使いたい人の間を橋渡しする役割を担っています。橋渡しの役割をユーザーインターフェイスといったりします。ボタンのユーザーインターフェイスはとても便利。押すだけでよいから簡単です。でも、ボタンを間違えて押すとたいへんなことになります。この絵本でも。子どもたちが「ゆきさきボタン」を間違えて押して大慌てになりました。(店主)
すてきなボタン・シャツ(かがくのとも2020年5月号)
五味太郎
福音館書店
2020年5月1日発行
本体400円+税
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